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意外と女性向きな仕事? 女性が「土地家屋調査士」として活躍するには


意外と女性向きな仕事? 女性が「土地家屋調査士」として活躍するには

土地家屋調査士の仕事は女性にもできるのでしょうか?
不動産関連業界は長年「男性中心の世界」とされる風潮がありました。
しかし近年では女性の社会進出が顕著になってきたことから、土地家屋調査士として実際に働いている女性の割合も少しずつ増えています。
ここでは、実際に土地家屋調査士として働く女性の割合や、女性が土地家屋調査士として働くときのポイントについて解説していきます。


 

土地家屋調査士として働く女性の割合は?

土地家屋調査士試験の合格者の性別の割合は、男性が約95%、女性が約5%となっています。
また、日本土地家屋調査士会連合会の資料では、平成25年度の時点で女性会員の割合は2.9%に留まるのだそうです。
依然その割合は低いとはいえ、平成15年度には女性会員の割合が2.4%だったことを考えれば、女性土地家屋調査士の割合は年々増えてきているといえます。

土地家屋調査士の仕事は女性でもできる?

土地家屋調査士の仕事はデスクワークだけではありません。
ときには作業着を身につけて調査する土地に実際に出向き、測量などの仕事をすることになります。
土地の測量のほか、穴を掘ったり杭を打ったりすることもあるものです。
測量をしたあとには登記所に出向いて登記簿や図面を確認し、手続きを進めていきます。
「女性だから屋外での業務が困難」ということは全くありません。
測量に使用する機器は年々性能が上がっており、近年では軽くてコンパクトなものも増えてきました。
仕事の内容も決して重労働ではなく、それほどの体力を必要としないことがほとんどです。

土地家屋調査士の仕事は意外と女性向き?

土地家屋調査士は、土地を正確に測量し、登記する必要があります。
細かな点にもよく気づき、丁寧に作業ができるという女性ならば、土地家屋調査士として活躍するチャンスも自然と広がっていくことでしょう。
土地家屋調査士はときに、隣接する土地の地主と調整や交渉をすることもあります。
土地の権利を主張する人に対しても柔らかい物腰で接することができれば、上手に交渉を進めていくことができます。

土地家屋調査士の仕事と家庭は両立できる?


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土地家屋調査士の資格は国家資格なので、全国どこでも仕事をすることができます。
地域の法務局の管轄内で働くことになるので出張なども少なく、腰を据えて働けるという良さがあります。
出産や育児でブランクが空いてしまう女性も少なくありません。
しかし、資格があれば仕事に復帰しやすいですし、家庭と両立しながら仕事をすることも十分可能です。
中には自宅を事務所にして独立する女性土地家屋調査士もいるので、将来的な独立も視野に入れてみましょう。

土地家屋調査士として活躍する女性は少しずつ増えています。
情熱を持って土地家屋調査士の仕事に取り組むことができれば、性別を気にせず働いていくことは十分可能といえるでしょう。
「手に職をつけたい」「独立を目指したい」と考えている女性は、土地家屋調査士の仕事を目指してみてはいかがでしょうか。

コラムの運営会社

東京法経学院

株式会社東京法経学院は10年以上にわたり、土地家屋調査士・測量士補・司法書士・行政書士など、法律系国家資格取得の受験指導を行ってきました。
通学・通信講座の提供だけではなく、受験対策用書籍の企画や販売、企業・団体の社員研修もサービス提供しています。