「資格勉強を頑張っているけど、内容がなかなか覚えられない」「短い時間で効率的に勉強できる方法が知りたい」
資格取得を目指す中で、このように考えている方は多いはず。そのような方たちにおすすめなのが「セルフレクチャー」勉強法です。ここではセルフレクチャー勉強法の概要や方法、メリットをご説明します。
目次
資格勉強が効率的に! セルフレクチャー勉強法とは?
セルフレクチャー勉強法とは、端的に言うと「先生になりきって自分自身に勉強を教える」という学習法です。
セルフレクチャー勉強法のやり方は、勉強して一旦覚えたテキストの内容をごく短時間で口に出して説明するだけです。説明する時間は30秒~2分程度でかまいません。あとはどんどんテキストを読む、セルフレクチャーをする……というサイクルで進めていき、2周目、3周目と繰り返します。
セルフレクチャー勉強法のポイントは、テキストを見ず、覚えた内容をまとめながら話すことです。こうすると「思い出す」「話す」「(自分の声を)聴く」という風に脳の五感が刺激され、学習内容がより記憶に定着しやすくなります。
また、声に出す行為は勉強で大事な「アウトプット」にもなります。アウトプットは勉強した内容を覚えるために特に重要になる行動で、一般的には「アウトプット7割、インプット3割がベスト」とも言われているほど大切。
脳を刺激し、かつ繰り返しアウトプットをするセルフレクチャー勉強法は、暗記にぴったりの学習方法だといえます。
セルフレクチャー勉強法のメリットは?
セルフレクチャー勉強法が「記憶すること」に特化した学習方法なのは分かりましたが、他にはどのようなメリットがあるのでしょうか。セルフレクチャー勉強法のメリットをまとめましたので、順に見ていきましょう。
繰り返すことで記憶に定着しやすくなる
先述のとおり、セルフレクチャー勉強法は短時間で繰り返し何度もアウトプットをする方法です。学習というのは基本的に「よく使うこと」が記憶として残りやすくなります。そのためセルフレクチャー勉強法を続ければ、より多くの内容を覚えられるのです。
短時間で多くの情報を覚えられる
「30秒~2分くらいの短い時間で自分へ説明をする」というセルフレクチャー勉強法は、スキマ時間でも気軽に勉強できるのが魅力。しかも1回あたりが短いので、仮に「1分でテキスト1Pを説明する」というのを30分続けた場合、30P分の内容を学習できます。
もちろん一度では覚えられないかもしれません。しかしながら、時間を効率的に使って学習が進められるのは、忙しい現代人にとって大きな魅力でしょう。
弱点を発見しやすい
皆さんは「昨日見たドラマのあらすじを友人に説明しようとしたら、途中で内容が思い出せなかった」という経験はありませんか? 自分でインプットした情報を全て覚えているのは難しいですし、どこか記憶があやふやな部分が出てくるものです。
これはセルフレクチャー勉強法でも同じことが言えます。自分自身に説明をしているとき、「なんだっけ……」と分からない部分が出てきたらチャンスです。弱点さえ見つかれば、あとはそれを繰り返し覚えれば補完ができます。結果として多くの内容を明確に覚えられるようになるので、試験にも大いに役立ちます。
資格勉強にセルフレクチャーを取り入れてみよう!
学んだ内容を高速で反復していくセルフレクチャー勉強法は、何度も同じ内容を学ぶことで記憶への定着をはかる学習法です。そのため限られた時間で資格の勉強をしている方にもおすすめの学習法だといえます。
ただし、資格試験に出てくる用語・漢字を覚えたいときなど、学習内容によっては書いて覚える方法が適している場合も。うまく使い分けながら、効率的に学習を進めていきましょう。
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