勉強法

教えると学習が深まる!? プロテジェ効果を資格勉強に活かそう


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「プロテジェ効果」という言葉を耳にされたことはありますでしょうか?
試験勉強をする人の多くは勉強対策にはインプット量が重要だと考えるでしょう。しかし、インプットばかりではなくアウトプットを行うことで、効率的に学習した内容が定着し理解が深まると言います。

今回は、この学習のアウトプットに関する「プロテジェ効果」についてご紹介いたします。プロテジェ効果を資格勉強に活かす方法とその効果についてチェックしておきましょう。

プロテジェ効果とは?

プロテジェ効果(Protégé effect)とは、学んだ内容を人に教えることで学びが定着し促進される効果です。
知識のインプットのみの勉強は、実は効率が悪いということが科学的に明らかになっています。

またプロテジェ効果は、実際に人に教えるだけでなく、人に教えることを想定して学ぶだけでも効果が得られるといいます。
同様に、覚えたことを紙に書き出す作業や、練習問題を解いてみることも、インプットした内容を思い出してアウトプットすることになるため、記憶の定着に繋がるのです。

プロテジェ効果のメリット

知識を人に教えるということは、伝えるために必要な知識が必要となるだけでなく、相手が理解できる表現を要します。相手の理解を得るために、相手が持ち合わせている情報に応じて説明するのは、自分が理解する以上の情報量が必要となります。
これらを満たすために、注意深く理解しようとする姿勢が自然と備わるのが、大きなメリットです。

また、人に伝えようとする際に、自分の中で説明できない部分が存在することに気が付くこともできます。
理解していたつもりでも、実際には忘れてしまっていたということはよくあることです。

プロテジェ効果の資格勉強への活かし方

・人に教えるフリで声に出す
難しいキーワードを白紙に書き出し、それについて人に教えるフリをして声に出して説明します。説明する中で関連するキーワードも一緒に書き出したり図解で表したりしましょう。

途中で説明できずに止まってしまったら、それについて調べて説明できるように理解を深めます。
人に教えるつもりで調べることで、情報を整理して記憶に残すことができるでしょう。

・人に実際に教えてみる
家族や勉強仲間、オンラインでの質問コーナーやAIチャットボットなどを利用して、実際に人に教えてみましょう。
人に教えるということは、教える内容に責任が生じます。この説明は本当に合っているのだろうか、という気持ちが、情報を正確に記憶しようとする力になります。
また併せて、相手が理解できたかどうかを知ることで、自分が十分な説明ができる情報量を習得できているかということもわかります。相手のレベルに合わせて説明し、説明に対する質問を受けることで、より深く理解しようとする気持ちが備わっていくでしょう。


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今回は、プロテジェ効果についてご紹介しました。
資格勉強の際、是非プロテジェ効果を意識して取り組んでみてください。

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東京法経学院

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