行政書士という資格を活かして働くために最も重要になるのが、志望動機の欄です。
履歴や職歴からはうかがい知ることができない、人柄やアピールポイントを詰め込むことができる志望動機欄。
ここをうまく使いこなすことが、注目してもらうためのコツです。
行政書士として応募する際の履歴書の志望動機の書き方について、ご紹介しましょう。
採用したい人材について研究する
企業や事務所によって、欲しい人材の条件は少しずつ異なります。
たとえば、行政書士として役所に提出する書類を作成してほしいのか、書類作成にこだわらず行政書士の持つ法律の知識を求めているのか、など。
基本的に求人は、「人手不足なので、なるべく早めに欲しい人材を手に入れたい」と思っている時に出すもの。
求めている人材にマッチした人が応募してくれば、企業としては万々歳なのです。
逆に言えば、その求人にどんな人材を求めているのか研究し、企業や事務所のニーズに合わせた志望動機を書くと、相手に「欲しい人材が来た」と強力にアピールすることができる、というわけです。
なぜこの仕事を選んだのかを書く
志望動機欄は、面接担当者に「なぜ応募してきたのか」を伝える欄です。
ここで面接担当者に「だからうちに応募してきたのか」と納得してもらえる内容にするのがベスト。
何を書いたらいいのかわからない時は、面接側に立って考えてみると、何を書いたら効果的か見えてくるはずです。
応募する企業や事務所の人材研究が終わって求めている人材がはっきりしたら、どこでも通じるような一般論ではなく「なぜ、行政書士になろうと思ったのか」「なぜ、この会社または事務所を選んだのか」について、
志望先の業務内容に絡めた志望動機を書きましょう。
具体的に書くことで説得力が増します。
文字数は150字から250字くらい、行数でいうと4~5行程度が目安ですが、少し増えてもOKです。
ただし極端に字が小さくなったり、冗長にならないように注意しましょう。
持っているスキルをアピール
持っているスキルを一緒に盛り込むのも効果的です。
行政書士は求人が少なく競争率の高い職種ですから、行政書士の求人には行政書士として働きたい人が大勢応募してくる可能性があります。
行政書士は世間では評価される資格ですが、同じ資格保持者が並んだ場合、企業や事務所としてはやはりプラスアルファの能力を持っている人を採用したがります。
行政書士以外にアピールできるスキルがない場合、若さや雰囲気、考え方などが合うから長く貢献できる、という点をアピールしてみましょう。
というのも、求める人材と合うことも大切ですが、責任感があり企業や事務所に長く貢献してくれる人であることも、採用する側としては重要なポイントとなるからです。
採用されやすくするためには、企業や事務所が欲しいと思っている人材であるとアピールすることがポイント。
また、就職や転職に有利にするために行政書士の資格を取ったのだとしても、プラスアルファのスキルがあると志望動機欄も書きやすくなります。
他のビジネススキルも身に付けておくと、大きな武器となるでしょう。
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