行政書士の資格試験ではさまざまな知識が問われるため、一般的には1日3時間×1年の勉強が必要ともいわれています。ただ、行政書士の資格取得を目指している方の中には「できるだけ早く合格したい」という人もいるでしょう。行政書士の資格に最短で合格したい場合、どのように勉強をすればよいのでしょうか?
ここでは行政書士の試験に最短で合格するためのコツや、おすすめの勉強法について解説します。
目次
行政書士の資格試験に最短で合格するコツとは?
行政書士の資格試験では、基礎法学や憲法、民法、行政法、商社・会社法、一般知識と幅広い分野から出題されるのが特徴です。そのため毎年の合格率は全体の9%前後で、約10人に1人しか合格できないという計算になります。
ただし、行政書士の試験は正答率が全問題の60%以上(300点満点中180点以上)であれば合格できます。つまり、応用まで完璧にカバーするというよりは「基本事項について徹底的に理解すること」が合格のカギとなるのです。
最短合格には「頻出・重要な分野」を押さえる!
最短で行政書士を目指すには、重要かつ頻出する分野をしっかりと押さえておく必要があります。
行政書士の試験では分野ごとに出題数が異なります。中でも「民法」と「行政法」は、両方合わせて出題数の6割を占める重要分野です。そのため、勉強する際にはこの2つの分野を中心に進めていくとよいでしょう。
また、それ以外に重要なのが「一般知識」です。一般知識は14問出題されますが、このうち6問以上正解していないと合格点に達していても足切りされて不合格になってしまうのです。
もちろん他の分野も勉強しておきたいのですが、「民法」「行政法」「一般常識」の3つは特に重点的に学ぶ必要があると心得ておきたいですね。
次の項目では、具体的な勉強方法について見ていきましょう。
行政書士試験に最短合格するための具体的な勉強法とは?
行政書士の資格試験に最短で合格するためには、勉強の進め方が重要です。
1~2カ月目……各分野の要点を押さえ、過去問を繰り返し解く
初めの1~2カ月は各分野の「要点」をしっかりと押さえていきます。テキストで知識を身に着けたあとは過去問をどんどん進めていき、アウトプットしながら覚えていくと良いでしょう。見て覚える「インプット」と、書いたりテストをしたりして知識を定着させる「アウトプット」を繰り返すことで、効率的に知識を身に着けることができます。
また、童謡の理由からテキスト重視よりも過去問を重視して学習することをおすすめします。過去問には本試験の出題傾向が反映されているので、どういった分野・問題が出されるかを把握しやすくなるからです。
テキストや過去問を選ぶ際は、最新の法改正に対応しているものを使ってくださいね。
3~4カ月目……模試を受けながら苦手分野をつぶしていく
過去問を繰り返し解いて勉強したあとは、ぜひ何回か模試を受けてみることをおすすめします。模試は本試験と同じような問題が出題されるので、問題の傾向を見るのに最適です。また、試験での時間配分もわかるので、本試験に役立ちます。模試で毎回間違ってしまうところが自分の苦手分野なので、そこを重点的に勉強していきましょう。
行政書士の最短合格を目指すなら、ポイントを押さえて勉強しよう!
行政書士の資格試験は難易度が高いといわれています。もし最短合格を目指すのであれば、重要な部分とそうでない部分を取捨選択し、ポイントを押さえて勉強していくことが大切です。
また、独学で勉強するのが不安な人は、資格学校の講座や通信教育などで体系的に学ぶのも一つの方法です。自分に合う勉強方法を見つければ、最短合格も夢ではありませんよ。
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