プライミング効果という言葉をご存じでしょうか?
プライミング効果をうまく使うことで、資格勉強へのモチベーションを保つことができるといいます。
そこで今回は、プライミング効果に注目し、プライミング効果とはどのようなものか、資格勉強への具体的な活用方法について解説していきたいと思います。
プライミング効果とは?
プライミング効果とは、行動経済学の専門家、ハワード・S・ダンフォード氏によって唱えられた心理効果で、「あらかじめ受けた刺激(プライマー)が、無意識にそのあとの行動に影響する」というものです。
別の心理学者ジョン・バルフ氏らが行った実験では、プライミング効果を見事に実証しています。
2つのグループに大学生を分け、一方には「高齢者」を連想させる単語のセットを、もう一方には無作為に選んだ単語のセットを与え、それらの単語を使った短文を作成させました。
作業終了後に学生の歩く速度を測定したところ、「高齢者」を連想させる単語で短文を作ったグループの速度はそうでないグループよりも遅くなっていた、つまり事前に「高齢者」を連想させることで、学生たちは無意識のうちに振る舞いまで高齢者らしくなった、という結果が出ました。
事前に刺激(プライマー)を与えることにより、本人に自覚がないまま関連する概念を活性化させることができるのが、プライミング効果です。
プライミング効果の資格勉強への活用方法
・学習分野に関するコンテンツを見る
資格勉強学習に関連する分野の動画を、勉強を始める前に軽く目にしておきましょう。
そうすることで、無意識に脳が資格勉強に興味を持ち、資格勉強に集中できるようになるでしょう。
・日ごろから学習対象に触れる習慣を作る
資格勉強を継続させるために、普段から参考書をペラペラとめくる習慣をつけましょう。
記憶しようと頑張らなくても大丈夫です。参考書に書かれている単語に軽く眺めているだけで、プライミング効果を感じることができるでしょう。
・毎回基本を確認する
資格勉強を始める直前に、まずはその分野の基本事項を確認するようにしましょう。基本のキーワードに繰り返し注目することで、慣れ親しんだワードが抵抗なく頭に入り、ストレスなく学習を進めていくことができるようになるでしょう。
資格勉強を長く続けるためには、心理的なコントロールも大切です。
無意識に記憶したことによって資格勉強の効果を上げてくれるプライミング効果を、ぜひ試してみてください。
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