近年注目を集めている「測量士補」の資格ですが、測量関連の資格であること以外あまりイメージできていない方も少なくありません。
具体的にどういったメリットがある資格なのかよく分からない方も多いのではないでしょうか。
今回は測量士補の資格を取得することでのメリットや効果をご紹介していきます。
測量業務が行える
測量士補のメリットの1つ目として「測量業務が行える」ということが挙げられます。
日本国内の測量業務は誰しもが勝手に行えるものではなく、「測量士」もしくは「測量士補」の国家資格を持つ方のみ業務の遂行が許されています。
このため将来、測量関係の仕事を望んでいる方には避けては通れない必須の資格となります。
就職に有利になる
測量士補のメリットの2つ目として挙げられるのが、「就職に有利」という点です。
前述した通り測量士補の資格があれば測量業務が許可されます。
また資格を取るにあたり建築や不動産に関する専門的な知識も身につくでしょう。
このため、建築業界や不動産業界の会社に就職、転職する場合は評価の対象となり、採用される確率がアップします。その後の待遇にも影響を与えることも多いです。
将来も安定した資格
先に述べた通り、測量業務は法律上で守られており、測量士・測量士補の独占業務となります。
また測量業務は公共事業などで一定の需要が約束されているため、20年、30年先の将来も無くなることはまずないでしょう。
このため、将来的にも長く安定して利用できる資格とも言えます。
土地家屋調査士の試験免除になる
建築、不動産業界におけるトッププラスの資格「土地家屋調査士」。
土地家屋調査士を持っていればさらに上のキャリアや待遇を目指せます。
土地家屋調査士は難易度が高い資格ですが、測量士補を取得しておけば午後の試験(測量・作図)が特例で免除になります。
共通する部分も多く土地家屋調査士の勉強自体も楽になりますので、土地家屋調査士を目指している方にも大きなメリットとなってきます。
なお測量士でも同様に午後の試験が免除になりますが、測量士は測量士補より難易度の高い資格となるため、土地家屋調査士の免除のみを目的としている方は、測量士より測量士補の資格を獲得したほうが効率的です。
測量士の足掛かりとなる
測量士補の試験は、さらに上位資格となる「測量士」の試験と共通する部分が多いです。
このため将来、測量士の試験を受ける足掛かりとすることができます。
なお、測量業務で本格的に活躍したい方、また測量関連の業務で将来独立を考えている方などは測量士の資格は避けては通れない資格となります。
このように測量士補はメリットが多くバランスの良い資格です。
将来、測量業務の仕事をしたい方、建築・不動産業界に就職したい方などには取っておいて損は無い資格と言えるでしょう。
コラムの運営会社
株式会社東京法経学院は10年以上にわたり、土地家屋調査士・測量士補・司法書士・行政書士など、法律系国家資格取得の受験指導を行ってきました。
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