司法試験に次ぐ難易度を誇る「司法書士試験」。膨大な試験範囲かつ専門性を問われる難易名問題が出題される司法書士試験は、並大抵の努力では合格する事ができません。
では、この難易な司法書士試験に合格するのには一体どの程度の勉強時間が必要なのでしょうか。以降で詳しくご紹介していきます。
1.司法書士試験合格に必要な勉強時間
司法書士試験の合格に必要な勉強時間は、ずばり“3000時間”と言われています。勉強時間としても上位に食い込んでいます。(1位は司法試験の8000時間、2位は公認会計士の5000時間)
なおこの3000時間というのは、イチから司法書士の勉強を始める方が合格を目指す場合に必要な時間の目安とされています。とはいうものこれは法学部に通っていた方や、ある程度法律の知識がある方がイチから勉強した場合といった意味合いが強いらしく、本当に法律自体を全くイチから触れる方の場合は、さらに多くの時間が掛かると言われています。
2.3000時間勉強するには?
司法書士の勉強を3000時間行うには一体どれくらいの日数が掛かるのでしょうか。さまざまなパターンを以下に記載します。
■司法書士合格に必要な3000時間を達成するのに掛かる日数
1日12時間勉強(受験専念の方)・・・250日
1日8時間勉強(大学生など)・・・375日
1日5時間勉強(社会人など)・・・600日
1日2時間勉強(社会人など)・・・1500日
ご覧の通り、例えば1日5時間毎日欠かさず勉強をしたとしても600日(約1年半以上)掛かる訳です。それじゃあ時間の無い社会人や忙しい学生では無理じゃないと思いたくなりますが、実際に社会人で一発合格している方も多いのは事実です。ただしそういった方々は、休みの日は朝から晩まで1日15時間以上勉強、平日も時間があれば勉強とかなりハードな生活をしている方が多いです。
3.楽に合格する方法はないの?
司法書士の合格に必要な3000時間というのは、あくまで目安です。もちろんそれ以上掛かる方もいれば、それ以下で済む方もいます。
その違いは何なのかといいますと、学力や理解力の差も影響しますが、試験対策がそれ以上に影響しているようです。司法書士試験は試験範囲こそ広いものの、試験対策をして“コツ”を掴む事である程度勉強時間を削減する事ができます。このため、資格の学校などの熟成された試験対策を行えば、必要な勉強時間を3000時間から2000時間程度までは勉強時間を削減できるとも言われています。
やり方次第ではさらに少ない時間で合格が狙えるかもしれません。
司法書士は行える業務も拡大されてきており、今後は従来の書類作成だけでなく弁護士に代わる街の法律家としての活躍も大いに期待されている将来有望な職業です。
今回説明した通り、司法書士試験は難しく合格には莫大な時間と努力が必要にはなりますが、その分合格した後の対価は大きいです。
司法書士に関心のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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