司法書士試験は難関試験ですが、一発で受かる人もいますし、あと一歩とも限らず何度も落ちてしまう人もいます。
実は、何度も落ちてしまう人には共通点があります。
試験勉強は大変な労力が必要になるものですから、できるだけ効率的に勉強して、短期間で合格したいものです。
何度も落ちてしまう人の共通点を知って、その落とし穴にはまらないようにしましょう。
共通点1.だらだらと勉強している
司法書士試験の出題範囲はとても広いもの。
出題範囲となれば、スクールや通信教育、テキスト類はすべてを網羅していますし、当然、最初から丁寧に教えてくれます。
しかし、その性質ゆえに試験に不要な部分も大いに含まれているものです。
そんな講義を漫然と受けていたり、分厚いテキストや問題集を「全部出題範囲だから」ととりあえず最初から解くような勉強を何年も続けていては、当然受かりません。
大切なのは重要な知識をインプットすること。
そしてアウトプットを繰り返し、知識の定着を図ることなのです。
共通点2.勉強する方向を誤っている
司法書士試験対策を行っているスクールや、対策用テキストにはそれぞれ特色があるものです。
そうしたスクールやテキストの評判などに意識を集中させ、それぞれのメリットやデメリットについて語れるようになっていたらNG。
最短で合格するために、スクールや教材の特色について比較することは大切ですが、一度決めたらよそ見をしないことも大切です。
また、学説の違いにより、あちらではこう説明していたがこちらではこうだった、ということもまま起こりますが、こうした学説の違いにとらわれすぎるのもよくありません。
時間は有限ですから、重要でない部分に時間を割いてしまうと勉強する時間が減ってしまいます。
共通点3.モチベーションが保てない
司法書士試験は2~3回で合格する人が、全体の約3割。
1発合格を含めると4割近くの人が3回以内で合格しています。
そのため、長く続けるほど有利になる、というものではないのです。
しかし、数ヶ月の勉強で合格できるほど易しい試験ではないので、受験勉強をする時間はどうしても長くなりがちです。
こうした長丁場の難関試験では、モチベーションを保つことも大切。
試験は7月から始まるので5月ごろはすでに追い込みの時期ですが、モチベーションを保てない人は連休ごろから気持ちが逃げ始めます。
プレッシャーに負けて勉強に身が入らなければ、合格率3%という難関試験を突破することは難しくなってしまいます。
何度かチャレンジして「そろそろ諦めた方がいいのだろうか」と思い始めているなら、学習の姿勢にこうした傾向がないかチェックしてみましょう。
改めるべき点を改めてから、勉強を続けるか諦めるか検討しても遅くありません。
せっかく積み上げてきた時間を無駄にしないためにも、一度取り組み方を見直してみましょう。
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