「司法書士」は習得するのが難関な資格です。合格するにはかなりの努力が必要ですが、そのぶん資格を取得した後のメリットは沢山あります。
さて、司法書士の資格を取得した場合に得られる特に大きなメリットを5つご紹介していきます。
●幅広い仕事が行える
司法書士の資格を取得すると、法手続きのスペシャリストとして、不動産登記・商業登記(会社登記)・裁判事務・成年後見業務など、幅広く濃い仕事に携わることができます。
更に近年の法改正により、従来は弁護士の独占となっていた簡易裁判所訴訟代理権が与えられ(訴訟額140万円以下)、法廷に立ち弁論することもできるようになりました。
今後も活躍の幅はより広がっていくと言われており、枠に囚われない幅広い仕事ができることがこの資格の大きなメリットと言えます。
●安定した収入が得られる
司法書士が行う不動産登記や商業登記といった業務は、法律上、司法書士の独占分野となっています。また、社会上一定量の需要が確実に発生する業務です。
そのため、時代が変わっても司法書士事務所が倒産したり、給料が減らされるということは可能性として低いと考えられているのです。
将来的にも安定した収入が得られる、かつ高収入であるということがメリットと言えます。
●独立・起業がしやすい
前述の通り、司法書士は独占分野を持っています。資格を持っていると比較的独立や起業をしやすいのも1つのメリットです。
もちろん司法書士の仕事は多いですが、独立後は営業力や人脈が必要となります。資格を持っていれば確実に独立・起業が成功すると言うわけではありません。しかし、比較的独立・起業しやすい資格であることはたしかです。
また、設備投資なども不要なため、事務所1つで独立起業できるのもメリットとなります。
●女性でも活躍しやすい
司法書士はその専門性が武器となるため、男性女性といった性別的な差が仕事に影響しにくい職業です。
また司法書士の資格を持っていれば、出産後の再就職もしやすく、女性であっても独立を視野に入れることも可能です。結婚・育児・家事との両立も比較的しやすく、女性にとってもメリットの多い資格です。それを表すように、近年女性の司法書士資格所持者は増加傾向にあります。
●就職、転職がしやすい
司法書士の高い専門性は、司法書士事務所だけでなく一般企業でも評価の対象となります。このため、一般企業(特に不動産業界や金融業界の企業、総務職や法務職など)への就職や転職にも有利となり、将来的なキャリアも幅広く選択できます。この点も1つのメリットとなってきます。
●司法書士試験には挑戦する価値がある!
司法書士にはこの様な大きなメリットがあり、この他にも細かなメリットはまだまだあります。
難関な資格のため合格は難しいですが、それに値するメリットは十分ある資格ですので、ぜひ関心がある方は挑戦してみましょう。
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