測量士補の資格試験は絶対評価のため、合格基準さえクリアすれば資格が取れます。確実に合格点を取るには、どのような勉強をすればよいでしょうか。
ここでは、測量士補の資格試験に合格するための重要ポイントをご紹介します。押さえておくべきポイントを把握し、効率よく勉強を進めていきましょう。
目次
測量士補の資格試験では優先順位を付けて勉強すべし!
測量士補の資格試験科目は大きく分けて8科目です。試験では28問中18問以上正解すれば合格となります。つまり合格するには全問正解を目指さなくとも、重要度の高い分野に絞って勉強をすれば良いということです。
勉強の際には、以下の優先順位で勉強を進めていくことをおすすめします。
【勉強の優先順位】
①測量に関する法規、基準、測量数学
②多角測量(TS)
③水準測量
④応用測量
⑤地形測量
⑥写真測量(計算/原理)
⑦地図編集
⑧GNSS測量(汎地球測位システム測量)
さっそく優先順位を付けた理由や、学習のポイントを順にチェックしていきましょう。
【優先度:とても高い】①測量に関する法規・基準、測量数学
測量に関する法規・基準や測量数学は、他の科目を学ぶために必要な基礎分野です。算数で足し算・引き算を習うのと同じで、最初にしっかり身につけておくことで後々の勉強につなげられます。
法規・基準については、「申請先がどこ(国土地理院の長なのか、国土交通大臣なのか)になるか」に的を絞って覚えると良いでしょう。また基準の問題では、特に「ジオイドと楕円体高」の関係について学習を深めておきましょう。
測量数学では、三角関数やラジアンについて、10進法と60進法への相互変換法を重点的に学びます。
【優先度:高い】②多角測量(TS)、③水準測量、④応用測量
多角測量については、測量の基準点を角度・距離で定めること、座標や方向角を理解しつつ計算ができることを目標に過去問を解きながら学んでいきましょう。
水準測量は「水平に視準可能な器械で目盛りを読み、“標高”を計算する測量」です。これを頭に入れつつ、過去問で時間をかけて理解を深めるとよいですね。
応用測量については「用地測量の計算」「単曲線の計算」に関する問題が毎年出題されています。この2つを正しく解答できるよう対策しましょう。
【優先度:直前でもOK】⑤地形測量、⑥写真測量(計算)、⑦地図編集
地形測量は過去問で計算問題を解いて練習するのが最適です。写真測量には計算と原理についての問題が出題されますが、このうち重要なのは「計算」です。計算問題は確実に解けるようにしておきましょう。
地図編集についても、やはり過去問を中心にした学習がおすすめです。地図記号の意味や地図の読み方を、試験前にしっかりおさらいしましょう。
【優先度:低い】⑥写真測量(原理)、⑧GNSS測量
写真測量の原理問題やGNSS測量については、余裕があれば勉強しておく程度で良いかもしれません。もちろん解けるに越したことはありませんが、他の分野に比べると優先度は低めです。
測量士補の試験直前にはこんな勉強法がおすすめ
測量士補の試験直前には、「無駄なく得点が取れる学習法」を選ぶことが重要です。
試験まで余裕があるときは優先度の高い分野の学習を中心にし、直前には過去問の計算問題を全パターン解いていきます。このとき解けなかったものを重点的に復習しましょう。
本番での計算問題は筆算で解いていきますが、学習段階では手間を省くために電卓を使ってもOKです。
そのほか、測量士補の過去問では同じ問題が出題されます。重複した問題をそのまま解いていくと時間がもったいないので、もう解き方が分かっている場合はパスしてしまいましょう。
無駄なく効率よく時間を使うことが、限られた時間で合格するコツですよ。
効率よく勉強するのが大事! 測量士補の試験合格を目指そう
お仕事や家事・育児をしながら勉強をしている方は、勉強に使える時間も限られているかと思います。記事を参考に効率よく勉強を進めていき、測量士補試験の合格を目指しましょう。
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