毎年5月に行われる測量士補試験を受けるためには、例年1月頃から受験のための手続きを進める必要があります。それぞれの段階で必要な書類や証票などが存在するため、事前にその流れを予習しておきましょう。
今回は測量士補の試験までに必要な受験申し込みや、試験合格後の流れについてご紹介します。
測量士補試験 受験申し込みの流れ
(1)願書請求(郵送で取り寄せ):1月上旬~末日
まずはじめに、国土地理院が発行する受験願書用紙を請求します。例年、願書が請求できる期間は、1月5日から同月末まで。
交付場所は各地の国土地理院や地方支所、日本測量協会の地方支所、各都道府県の土木部局などです。これらの交付場所まで出向き、窓口で直接受け取るか、郵送で取り寄せることができます。インターネット申し込みなどは無いため、提出期限に間に合うよう早めに入手しておきましょう。
(2)受験申し込み:願書到着後~1月末日
願書が届いたら、受験票に必要項目を記入して上記の交付場所へ再度郵送します。
記入済みの受験票、4×3cmの顔写真、返信用切手、そして2,850円の収入印紙(測量士補試験の場合)を同封しましょう。記入漏れなどがあると返送、再提出となってしまうので注意してください。
(3) 受験票の受け取り:例年4月頃
数か月経過すると、国土地理院より正式な受験票が届きます。試験の日時や会場についての情報が記載されているので、試験日までに確認しておきましょう。
測量士補試験 当日の流れ:例年5月末
入室可能時間は、試験開始の一時間前の12時30分から、午後1時には入室・着席するよう注意書きが記載されています。測量士補の試験時間は例年、午後1時30分から午後4時30分まで行われます。
測量士補試験 受験後の流れ
(1)合格発表・合格証の交付:例年7月頃
試験終了後およそ2か月経つと、国土地理院ホームページにて合格者の受験番号が公表されます。ほぼ同時期に、合格者には郵送にて試験合格証書(A4 もしくは 圧着はがき)が送られてきます。
合格発表に受験番号が記載されておらず不合格だった場合、申請すれば試験時の得点を照会することが可能です。
(2)測量士補登録:試験合格後
測量士補試験に合格したら、国土地理院に登録する必要があります。国土地理院ホームページより所定の登録申請書をダウンロードし、必要事項を記入して提出します。
この時、測量士補ならば登録免許税15,000円を課されるので、郵便局にて収入印紙を入手するか、税務署や郵便局窓口にて現金で支払って領収書を入手。申請書に添付してください。最期に定型封筒に登録申請書と必要書類を封入し、切手を貼って郵送します。
(3)測量士補登録:登録申請書郵送からおよそ50日後
国家資格を有する測量士補として登録され、晴れて業務にあたることができます。
このように測量士補試験を受けるまでには、順を追って郵送などの作業を進める必要があるため、多くの受験者は1月頃から受験の手続きを始めるようです。受験の申請に先駆けてしっかりと段取りを組んでおき、その間も着実に択一問題などの学習も進めていきましょう。
コラムの運営会社
株式会社東京法経学院は10年以上にわたり、土地家屋調査士・測量士補・司法書士・行政書士など、法律系国家資格取得の受験指導を行ってきました。
通学・通信講座の提供だけではなく、受験対策用書籍の企画や販売、企業・団体の社員研修もサービス提供しています。