何度も繰り返し勉強をしているのに、なかなか成果があがらないと、焦りを感じてしまうものです。
そのような方は、「インターリービング学習」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
インターリービング学習は、ブロック学習(集中学習)とは逆の発想の学習方法で、昨今その効果に注目が集まってきています。
そこで今回は、インターリービング学習とはどのような学習なのか、そしてインターリービング学習の効果的なやり方について紹介したいと思います。
インターリービング学習とは?
インターリービング学習とは「分散学習」の一種で、学習したい項目をずっと続けるのではなく、合間に何か別の学習を挟み込む学習方法です。
例えば英語の学習において、リーディングの学習の合間にリスニングの勉強も挟む、日本史の学習をする合間に世界史の学習を挟む、算数の学習の合間に漢字の学習を入れるといった具合に、関連性のあるものに限らず何か別の科目や項目をあえて混ぜながら、学習を進めていきます。
南フロリダ大学では、ブロック学習とインターリービング学習の学習効果の比較実験を行いました。
ピタゴラスの定理を使って解く数学の問題を、126人の学生をブロック学習とインターリービング学習のグループに分かれて解いた結果、最終試験の正答率は、ブロック学習のグループでは38%、インターリービング学習のグループでは72%となり、インターリービング学習の効果が認められたとのことです。
資格勉強にインターリービング学習を取り入れるメリット
一見ブロック学習が適しているように感じる資格勉強においても、インターリービング学習を取り入れると良いと考えられています。
インターリービング学習によって、資格勉強のおける単元の合間に別の単元を入れて学習を進めていくことで、個々の単元の特徴がより鮮明に記憶に残るメリットがあります。つまり、ひとつの単元を記憶し、別の単元の学習を進めるなかで一旦記憶が薄れ、再度また戻る反復を行うことで、記憶力の定着が促進されていくというわけです。
インターリービング学習のやり方
1.学習をする2つの項目・科目を決めて、それぞれ必要なテキスト等を準備します。
2.15分毎、または20分毎など時間を決めて、タイマーをセットします。
3.学習をはじめ、タイマーが鳴ったら別の項目の学習に切り替えます。
たとえ文章の途中など中途半場な状態でも、すぐに切り替えましょう。
途中で中断して切り替えることで、メリハリが出てインターリービング学習効果が高まります。
インターリービング学習について、効果やメリット、やり方をご紹介しました。
インターリービング学習をまだ試していない方は、学習に行き詰った際に、取り入れてみてはいかがでしょうか。
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