私達は普段、フォアキャスティングの思考によって行動をしていますが、資格試験の勉強を制する人の多くは「バックキャスティング」という思考で勉強スケジュールを立てているといいます。
バックキャスティングとはどのような思考なのでしょうか。
この記事では、『バックキャスティング』の『フォアキャスティング』の思考の違いについて解説し、、バックキャスティングの資格勉強への活かし方についてご紹介していきたいと思います。
バックキャスティングとは? フォアキャスティングとの違い
何かを成し遂げたいと考えた時、「私にはできるわけがない」と諦めてしまったことはないでしょうか?
これは『フォアキャスティング』の思考によって導かれたもので、一般的に私達は普段、現実的な状況判断により、リスクが少ないものを選択しようする習性を持っています。
高い目標に対して、「無謀だから、無理しないでおこう」「失敗した時のショックが大きいから目標を下げよう」として、堅実的な方法を選択しようとするのは、無意識にフォアキャスティングの思考が働いているのです。
それに対して『バックキャスティング』の思考では、実現できるかどうかに関係なく、「絶対に成し遂げなければならない」「どうしても実現したい」という目標に基づいて、何をすべきなのか考えます。
バックキャスティングの思考は、常識で考えたら諦めてしまうような目標も、達成可能な状態に近づけることができると言います。
バックキャスティングの資格勉強への活かし方
フォアキャスティングの思考に基づいて資格試験を受けようと思うと、自分の現在の実力に見合った試験を選ぶようになり、難関試験を目指すことを最初からあきらめてしまう方も多いでしょう。
しかし、バックキャスティングの思考を持っていれば、まずは到達したい「目的」が先にあって、そのために必要な行動を逆算して考えます。
「何としてでも〇〇の仕事をしたい」という思いから、「〇〇の仕事をするためには、何としてでも□□の資格を取得たい」、「そのためには、いつまでにどれだけの勉強をしよう」といった具合です。
達成したい目的が困難であればあるほど、それを達成するための行動スケジュールは、強い意志を持って綿密に計画することで、目標達成へと近づくことができます。
また、計画に沿って進められているかについても、定期的に確認し遅れが出ないように調整していくことが大切です。
バックキャスティングの思考についてご紹介しました。
資格勉強にバックキャスティングの思考を取り入れることによって、達成するために、あらゆる手法を考えることとなり、効率的な勉強法が見つかります。
また、到達目標を強い意志を持って定めることにより、「今日は疲れているから勉強はやめよう」とか、「気分が乗らないから明日に回そう」などといった気持ちの誘惑を押しのける要素にもなります。
これから資格勉強に取り組もうと考えている方なら、バックキャスティングの思考を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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