人間の集中力の限界は90分だと言われていますが、その中でも特に高い集中力を発揮できるのは15分です。
効率のよい資格勉強には集中力が不可欠ですが、集中力を高める必要がある場面で、つぶさに集中力を高められるという人は、決して多くはありません。
すばやく集中できる状態にする方法に、「アンカリング」という方法があるのはご存知でしょうか?
アンカリングを身に着けることで、勉強開始時間と同時に集中力を高め、勉強効果を上げられるかもしれません。
そこで今回は、資格勉強などで条件反射的に集中を高める方法として、「アンカリング」についてご紹介していきたいと思います。
アンカリングとは? アンカリングの効果
アンカリングとは、意図的に条件付けを行うことで、条件反射的に集中力を高めるなどの状態に導くスキルです。
よく挙げられる例として、プロ野球選手がバッターボックスに立つときのルーティーンです。元プロ野球選手のイチローさんがいつも同じ動作を行なっていたのはご存知でしょう。
この動作は、単なるゲン担ぎではなく、決まった動作によって高い集中力を導き出すなど成果を導くためのアンカリングだと言われています。
アンカリングという言葉は、アンカー(船のイカリ)を繋ぎとめておくという意味で、特定の刺激や行動をきっかけに、特定の心理状態(アンカー)をいつでも引き出せるためのテクニックをアンカリングと呼んでいます。
アンカリングのスキルを身に着けておくことで、一気に集中力を高めたい時や、緊張を和らげリラックスしたい時など、状況や気分などに流されずに高いパフォーマンスを発揮したい場面において役立つものです。
アンカリングのやり方
1.トリガーを設定する
アンカリングのやり方は、まずはアンカーを引き出す引き金となる特定の刺激やジェスチャーとなる「トリガー」の設定をします。
トリガーとなるジェスチャー(ポーズ)は、普段の生活ではあまりしない特別なものを選びます。
ただし、どの場所でも違和感なくできるもので、できれば座ったままできるものがよいでしょう。あまり難しいものよりも、簡単で覚えやすいものがおすすめです。
2.アンカーをイメージする
アンカリングを使って自分を導きたいアンカーの状況をイメージします。
たとえば、資格勉強の際に高い集中力を導き出したい場合は、自分を高い集中力を維持している状況に置きます。
その時の自分の意識や感覚、思い描くイメージなどを鮮明に呼び起こしましょう。
3.アンカーにトリガーを結び付ける
2の状態を維持しながら、設定したトリガーを行います。
始めは、1度ではうまくいかないでしょうが、繰り返し2のアンカーの状態の時に1のトリガーを行うことで、アンカリングのスキルが身についていくでしょう。
資格勉強で集中力を高める方法として、アンカリングについてご紹介しました。
アンカリングは、繰り返し行っていくことで、効果が高まっていくことが期待できるものです。
勉強を始めようとしても、すぐに集中できないという方は、試してみてはいかがでしょうか。
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