資格の勉強には多くの時間を要します。忙しい中で資格試験の合格を目指すには、いかに効率よく知識を身につけるかが重要です。そんな方におすすめなのが「アクティブリコール」という勉強法です。
ここではアクティブリコール勉強法の概要ややり方について限られた時間で効率よく資格の勉強をしたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
アクティブリコール勉強法とはどのようなもの?
アクティブリコール勉強法とは、「能動的に思い出す」という行動を利用した勉強方法です。たとえば単語を見て意味を思い出したり、土地の面積の計算に必要な公式を自分自身に問い、答えたりするときには「記憶から情報を探し出し、思い出す」というプロセスを踏みます。
この「思い出す」という行為そのものに、記憶を強化してくれる効果があるのです。これは実際に2006年、認知心理学者2名がおこなった研究でも証明されています。
また、アクティブリコール勉強法には記憶を強化してくれるほかに、覚えたことを忘れにくくなる効果もあります。学生時代に「ただテキストを読んで記憶するよりも、テストを繰り返し受けるほうが覚えやすく、忘れにくい」という経験をしたことがある方も多いかと思いのではないでしょうか。
これはまさしく「アクティブリコール」のメリットを利用した勉強法であり、理にかなっているというわけです。
アクティブリコール勉強法のやり方は?
アクティブリコール勉強法は「思い出しながら繰り返し解くこと」が基本です。そのためには、自分で「一問一答」の問題を作ることをおすすめします。
アクティブリコール勉強法の具体的なやり方
アクティブリコール勉強法をはじめるときには、まずテキストをしっかりと読みます。そのとき、読みながら問題を作っていくとよいでしょう。「問題を作る」という目的があると、「どこが重要で、どんな問題にしようか」と考えながら読むようになるので、情報が整理されやすいのです。
いきなりテキストまるごとの問題を作るのは難しいので、テキストのページごと、章ごとなど区切りをつけながら問題を作ると良いでしょう。1つの項目につき5~10個の問題が作れるとベターです。
問題が作れたら、順に解いていきます。このとき「思い出して答える」というのを意識すると良いでしょう。考えても思い出せない場合はテキストを確認してOKです。
全部解き終えたら答え合わせをし、間違えたところをテキストで重点的に確認します。
「テキストを読んで問題を作る」「解く」「答え合わせをする」「間違えたところを復習する」というサイクルを繰り返すことで、インプット(読む)とアウトプット(問題を作る、思い出す、書く)がちょうどよいバランスでおこなえます。その結果学んだ内容を効率的に覚えることができ、忘れにくくなるのです。
記憶の定着率アップ! アクティブリコール勉強法で効率よく学ぼう!
お仕事や家事、育児、プライベートの用事などで忙しい中で資格試験に挑戦する場合は、効率よく学習を進めることが重要なポイントとなります。「自分で問題を作って繰り返しテストをする」というアクティブリコールは、記憶への定着率を高めるのにとても効果的な勉強法です。
「勉強してもなかなか覚えられない」「いざというときに学習したことを思い出せないことが多い」という方は、学習タイムにアクティブリコール勉強法を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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