関数電卓は、土地家屋調査士試験の必需品の1つです。しかし、どういった関数電卓を選べばいいか分からないという受験生も少なくないでしょう。
土地家屋調査士試験で使用することができる電卓には決まりがあります。
この記事では、使用できる電卓とできない電卓の条件や、関数電卓を選ぶときのポイントについて紹介します。
土地家屋調査士試験における関数電卓の選び方
関数電卓というのは、一般的な計算に加えて角度や三角関数の計算もできる測量用の電卓のことです。
土地家屋調査士試験では、予備電卓を含めて関数電卓を2台まで持ち込むことができます。
ただし、使用することができない電卓を持ち込んだときには、受験自体ができなくってしまうこともあるので、十分注意したいものです。
法務省は毎年、土地家屋調査士試験で使用できる電卓の例をWeb サイトで公開しています。
サイトに記載されている電卓の数は膨大ですが、実際に受験生が入手できる関数電卓の数は、そこまで多くありません。
いくつかのメーカーの電卓を試し、最も使いやすいと思えるものを選ぶとよいでしょう。
使用可能な電卓と、使用不可の電卓について
土地家屋調査士試験では、一般的な計算ができるキーに加えて、関数計算機能キーが配置されているものが使えます。
具体的には、電卓に「sin」「cos」「tan」のキーがあるものは、試験で使用OKということになります。
プログラム機能のある電卓は、土地家屋調査士試験では使用することができません。
「RUN」「ENTER」「PRO」「PROG」「EXE」「COMP」「P1」「P2」「P3」「P4」「PF1」「PF2」「PF3」「PF4」のどれか1つでも入っている電卓は使用不可となります。
また、プリント機能のある電卓、アルファベットやカナの入力ができる電卓、電池式でない電卓も利用できません。
こういった電卓を持ち込んで試験を受けると、受験の中止を命じられることもあります。
電卓を2台用意するのも有効な方法
土地家屋調査士試験では、電卓は1台だけでなく予備を含めて2台まで持ち込むことができます。
この決まりを利用して、試験内容ごとに電卓を使い分けるという受験生も少なくありません。
土地の試験では関数電卓を、建物の試験ではキーが大きい四則電卓を使用すれば、計算効率を上げることもできます。
こういったやり方が向いている方もいれば、1台の電卓で全てをまかなったほうが正確に速く計算できるという方もいます。
電卓はWebの口コミなどを見て選ぶのも1つの方法ですが、結局は自分が使いやすいと思えるものを選ぶのが一番です。
最も速く正確に計算できる電卓を選び、万全の態勢で試験に臨みましょう。
土地家屋調査士試験を突破するためには、自分に合った電卓を選んで学習を進め、計算の速度と正確さを磨いておくことが肝心です。
関数電卓は土地家屋調査士試験を受ける受験生の大切なパートナーとなるものですから、熟慮した上で最適なものを選びたいですね。
コラムの運営会社
株式会社東京法経学院は10年以上にわたり、土地家屋調査士・測量士補・司法書士・行政書士など、法律系国家資格取得の受験指導を行ってきました。
通学・通信講座の提供だけではなく、受験対策用書籍の企画や販売、企業・団体の社員研修もサービス提供しています。