測量士補は、建設工事の現場で測量全般を行える資格です。
建築や不動産業界に就職して測量の仕事をしたいという方にとっては必要不可欠な資格といえます。
しかし、測量士補の資格は、就職する上でどの程度役立つのでしょうか?
今回は測量士補という資格の将来性や、測量士補試験の難易度、学習方法について解説していきます。
測量士補とはどういった資格?
測量士補は、建設工事の予定地で正確な測量を行うための資格です。
測量をして図面を作ることで建造物の建設条件を確認したり、開発計画を定めたりすることができます。
家屋やビルだけでなく、道路や鉄道、橋やダム、トンネルなど、あらゆる工事において必ず測量が必要となります。
現場の座標や建物の高さ、面積などについて測量技術を使って測定するためには、専門的な知識が必要です。
測量自体は資格がなくてもできるのですが、公共の建物を作るときには必ず測量士補か測量士の資格が要ります。
測量の仕事をするためには、まず測量士補の資格を取得し、現場で経験を積んで測量士の資格を目指す方がほとんどです。
測量士補の資格を取得するメリット
測量士補の資格を取得すれば、建築業界や不動産業界への就職が有利になります。
測量というのは測量士や測量士補の独占業務であり、公共事業などで将来にわたって一定の需要があります。そのため、資格を取得しておけば強みとなることでしょう。
測量士補からステップアップして測量士の資格を取得し、測量関連の業務で独立を目指すのもおすすめですよ。
測量士補の資格を持っていると、土地家屋調査士の試験を受けるときに午前試験が免除になります。
今後土地家屋調査士の資格取得を目指したいという方にも、測量士補の資格を取得しておくのがおすすめです。
測量士補試験の難易度と学習方法
測量士補試験の合格率は20~30%程度になり、測量の知識が全くない状態からでも挑戦できます。
合格基準点は65%で、28問中18問正解すればOKです。出題パターンが決まっているので、問題集に載っている問題のパターンを理解すれば合格点を取るのはさほど難しくありません。
ただし、小数点以下の細かい計算が必要となる問題もあるため、正確に計算をするよう心掛けることが肝心です。
測量士補の資格を取得するためには三角関数やベクトルについてきちんと学習する必要があります。
中学高校の数学が苦手だったという人にとっては少し大変かもしれませんが、それほど高度な計算をするわけではないので心配いりません。
計算方法をきちんと理解するよう心掛けながら、学習を積み重ねていきましょう。
中学高校で習った数学がある程度理解できた方にとっては、測量士補の試験はさほど難易度の高いものではありません。
数学が苦手だった方でも、計算の手順さえマスターすれば答えられる問題がほとんどなので、きちんと学習すれば合格は十分可能です。
建築業界で安定的に働いていくため、ぜひ測量士補の資格を取得してみてくださいね。
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