スキルアップに欠かせない資格試験ですが、働く人にとって勉強時間の確保はなかなか難しいもの。忙しい時間の合間を縫ってする勉強では、効率よく学習を進めたいものです。
現在はWEBスクールやスマホアプリなどのデジタルツールでの学習法も急増していますが、従来のテキストとノートで行うアナログ学習と、どちらが効果的なのでしょうか?
今回はデジタルとアナログ、それぞれの勉強法のメリットとデメリットをご紹介します。
デジタル勉強法の良さは「いつでもどこでも何度でも」
デジタルの良さは「いつでもどこでも、自分の好きなときに好きなだけ学習できる」という点。
資格を取ろうと思ったとき、難易度の高い資格なら独学よりはスクールの方が習熟速度が早いもの。ですが肝心のスクールが通える場所にない、スクールに通う時間がないという方もいるでしょう。そんなときの強い味方が「WEBスクール」の存在です。
従来の通学型のスクールでは講義時間に教室に赴かなければなりませんが、WEBスクールなら自分の都合が合うときに受講できます。最近は多くの資格試験にもスマホアプリが登場しており、隙間時間を見つけて学習を進めたり、同じ講義を何度も繰り返して見ることが可能です。
一方で、好きな時に学習できるということは「モチベーションを保ちにくい」というデメリットもあります。自己管理で勉強を進めるため、やりたくないときはやらなくてもいいわけですから、講義を先延ばしにしているうちに、だんだんやる気がなくなっていく可能性もあるかもしれません。
アナログ勉強法は「本番対応力を培える」
パソコンやスマホを使わない勉強方法のメリットは「本番対応力が鍛えられる」ということです。
資格試験の多くは鉛筆やシャーペンで解答用紙に記入していくアナログスタイルですから、紙媒体での勉強は本番の環境に近いと言えます。
特に記述式の試験に関して、素早い操作ができるデジタルに慣れていると、時間が足りなくなる可能性が出てきます。記述式は字をきれいに書かなければ判別してもらえない可能性があるので、字をきれいに書くトレーニングとしても重要です。
記憶は反復するほど定着するということが有名ですが、その定着力もデジタルのタイピングより手書きの方が高いと言われています。
デメリットを挙げるならば、テキストやノートを広げる場所が必要になること、テキストが少々かさばるところ。隙間時間を見つけてちょっとずつ学習、という点ではデジタルに劣ります。
自分にとってベストなツールは?
以上のように、デジタルにもアナログにも一長一短の部分が存在します。
働く人はとにかく勉強時間の確保が難しいので、効率的に知識を定着させていく必要があります。そのため記憶がより定着しやすいアナログをベースにしながら、隙間時間をデジタルツールで埋める適材適所の勉強法がベストだと言えるでしょう。
それぞれをうまく組み合わせて記憶を強化していったり、WEBスクールでの講義の要点を手書きのノートにまとめていくなど、学習者ひとりひとりにあった勉強法があるはずです。
また、知識の定着もさることながらモチベーションの維持も大切。自分が無理なく取り組めるツールを取り入れていくことがコツと言えます。どの方法を使うにしても、最終的には過去問や模試などを使って、本番と同じスタイルで解答できるよう仕上げることを忘れてはいけません。
自分にとって最適な学習環境を見つけて、資格勉強をスムーズに進めていきましょう。
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