勉強法

記憶を定着させる! 分散学習とはどのようなもの?


記憶を定着させる! 分散学習とはどのようなもの?

資格の勉強を頑張っている方の中には「勉強した内容をなかなか覚えられない」「覚えた内容をすぐに忘れてしまう」という方も少なくありません。
せっかく勉強したのになかなか覚えられないとなると勉強に時間がかかってしまい、効率が悪くなってしまいますよね。そんな方におすすめなのが「分散学習」です。ここでは、分散学習の概要やメリットを解説します。

分散学習とはどのようなもの?

分散学習とは「いったん記憶したことを、忘れかけてきたタイミングで反復して学ぶ」という学習法です。
暗記や問題集を解くなどの行動で学んだことは、一旦は頭の中に短期記憶としてとどまってくれます。しかし、人間は学んだことの大半を、およそ24時間で忘れてしまうのです。これはエビングハウスという人の研究でも明らかになっています。

しかし、忘れてしまう前に再復習をおこなうとどうなるでしょうか。実は、再復習を繰り返すほど忘却率が下がっていく、つまり忘れにくくなるのです。

こうした“人間の記憶”や“忘却”のメカニズムを利用した勉強法が、分散学習です。
分散学習では1日後、7日後、16日後……というふうに、期間を空けながら繰り返し何度も復習をおこないます。次第に記憶が定着していくことで忘れにくくなり、答えをいつでも記憶から引き出せるようになるのです。

分散学習をするとどんなメリットがある?

分散学習の概要が分かったところで、メリットがよく分からないままでは取り入れにくいですよね。実際のところ、分散学習にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

知識が記憶に定着し、忘れにくくなる

分散学習で繰り返し勉強をすると、知識が記憶にしっかりと残るので忘れにくくなります。特に長期間にわたる勉強が必要な資格の場合、最初に学んだことが試験間際になって頭に残っていないと、大量の学び直しが必要になるでしょう。定期的に分散学習で記憶を定着させることで、試験間際の復習がスムーズになります。

効率よく勉強が進められる

分散学習は何度も復習をするので、非効率なのでは? と思われがち。しかし実際には“忘れそうなタイミング”で復習をするので効率的に勉強ができるため、最小限の努力で記憶ができるのです。

ひたすら書いて覚えても、短期記憶で終わってしまっては意味がありません。多くの知識を吸収する必要のある資格試験の勉強では、分散学習のような効率的な方法を取り入れることが大切です。

繰り返せば忘れにくくなる!分散学習を活用しよう


Cheerful,Male,Journalist,In,Trendy,Glasses,Happy,To,Finishing,Work

分散学習で学習内容を反復すると、どんどん忘れにくくなっていきます。これは一夜漬けや1日集中で面鏡をする(集中学習)では得られないメリットです。

ただし、集中学習は「物事を理解する・把握する」用途でおこなうのであればさほど悪いものでもありません。初めて学ぶ分野では、“最初に集中学習をしてから分散学習で復習する”というサイクルにするとよいでしょう。

分散学習は自分でスケジュールを組んでも実行可能ですが、最近は「Anki」「分散学習帳」などの分散学習を手助けしてくれるアプリも出ています。これから分散学習を始める方は、こうしたツールを活用してみてもいいかもしれませんね。
「人間の記憶力」の特性を利用した学習法を、皆さんもぜひ試してみてくださいね。

コラムの運営会社

東京法経学院

株式会社東京法経学院は10年以上にわたり、土地家屋調査士・測量士補・司法書士・行政書士など、法律系国家資格取得の受験指導を行ってきました。
通学・通信講座の提供だけではなく、受験対策用書籍の企画や販売、企業・団体の社員研修もサービス提供しています。
詳細は、各サービスページをご確認ください。
土地家屋調査士試験測量士・測量士補試験司法書士試験行政書士試験公務員試験