過去問の活用は、資格試験の勉強を効率的に進めるためのカギといえます。
しかし、過去問を手に入れたものの、どう解いていけばいいのかと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、過去問の重要性や、過去問を使った効果的な学習方法について解説します。
過去問を繰り返し解く学習方法の有効性
資格の学習をするときには、過去問を必ず手に入れたいですね。
資格試験の難易度にもよりますが、過去問を3回解けばかなりの実力が身につきます。
資格試験では、試験範囲全体の最も重要な20%の中から80%が出題されているといわれます。
これを「パレートの法則」または「80:20の法則」と呼びます。試験範囲が膨大であっても、重要な部分というのは実はそれほど広くありません。
過去問には、出題側が重要と考えている論点が凝縮されています。つまり、試験範囲で最も重要な部分を知る最も手早い方法が、過去問を解くことなのです。
過去問を購入するときのポイント
過去問は少なくとも5年分、できれば10年分ぐらい用意し、学習に活用しましょう。
さまざまな出版社から過去問が出ている場合には、解答と解説が詳しく書かれているものを選ぶのがおすすめです。
年度別の過去問の前に分野別の解説があるものを選べば、より疑問点を解消しやすくなります。
過去問を解き、解説を読んで理解しよう
資格の勉強を始めるときにはまずテキストをさらっと読みます。
このとき、理解できない部分があっても立ち止まらないようにし、2周程度読むとよいでしょう。
次に、過去問に手をつけていきます。過去問は繰り返し解くため、問題集に直接書き込んで学習するのは避けましょう。
過去問は解きっぱなしにするのではなく、解答や解説をじっくり読み込んで理解するよう心がけたいものです。
過去問を解いて答え合わせをしたら、間違えた問題には付箋などの印をつけ、解答や解説を熟読していきます。
解説を読んでも理解できないというときはテキストに立ち返って、論点をじっくりと確認して頭に叩き込みましょう。
過去問を解き、解説を読んで理解しよう
数年分の過去問をひと通り解き終えたら、2周目に取り掛かりましょう。
2周目でも間違えてしまった問題というのが自身の弱点問題ということになります。
ここで残る弱点問題の量は50問程度になる方もいれば、200問以上になる方もいると思います。
弱点問題が多い場合にはさらに過去問を1周解いて、問題数を絞り込んでいきましょう。
間違えてしまった問題はノートなどにピックアップしていき、読み込んだり解き直したりするのが理解度を高めるためのポイントです。
弱点問題をまとめたノートは、試験開始直前まで繰り返し解き直し、試験直前にも見直したいものです。
過去問には資格試験の重要な部分が凝縮されているため、最大限に活用したいですね。
資格試験を突破するためには、過去問を繰り返し解いて弱点を可視化するという学習法が効率的です。
過去問を繰り返し解いて理解度を高め、合格をつかみ取りましょう。
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