「業務範囲を広げたい」「仕事をスムーズに進めたい」と考えている司法書士は、ダブルライセンス取得を検討するのがおすすめです。
司法書士資格のみで働いていくことももちろん可能ですが、ダブルライセンスを取得して双方の資格を有効活用すれば、さらに手広く活躍できることでしょう。
ここでは、取得することで司法書士の業務に役立つ資格を4つ、ご紹介いたします。
目次
ぜひ取得したい! 司法書士におすすめのダブルライセンス4つ
1. 行政書士
行政書士は、官公署に提出する書類や、権利義務または事実証明に関する書類の作成ができる資格です。
例えば会社の設立において、許認可申請は行政書士、登記は司法書士がそれぞれおこなうことになります。
ダブルライセンスがあればこういった業務を一手に引き受けることができ、効率アップが見込めます。
既に司法書士の資格を取得している方なら、行政書士の資格取得は難しくありません。
行政法を勉強したり、新聞を読んで情報収集したりと学習を積み重ねましょう。
2. 税理士
税理士の資格を取得していれば、税務申告や会計帳簿の記帳といった業務を受任できます。
相続税と相続登記、税務顧問契約と会社設立などを一手に引き受けることができるなど、司法書士と税理士のダブルライセンスがあれば業務範囲も大きく広がることでしょう。
ただし、税理士試験の難易度はかなり高い上、税理士として活躍するには2年以上の実務経験が必要となります。
将来的に税理士資格を活用できるかどうかをよく考えた上でダブルライセンス取得を目指すのがおすすめです。
3. 宅地建物取引士
宅地建物取引士(宅建)の資格をもつ司法書士は少なくありません。
ダブルライセンス取得後に司法書士事務所や司法書士法人と不動産会社の両方を経営していく方もいます。
不動産に関する専門知識が多く身につくのが宅建試験のメリットです。宅建の知識は司法書士が扱う不動産登記業務にも役立ちます。
4. 土地家屋調査士
不動産登記申請のうち、司法書士がおこなえるのは権利の登記のみとなり、表題登記は土地家屋調査士の業務となっています。
司法書士が土地家屋調査士の資格を所持していれば、これらの不動産登記の申請代理全般を受任できるため、スムーズに仕事を進めていくことが可能です。
業務に役立つダブルライセンスを取得しよう
こちらで紹介した資格のほかに、公認会計士や不動産鑑定士、社会保険労務士、弁理士などの資格も司法書士業務に役立つことでしょう。
ダブルライセンス取得を検討している方は、資格取得後の働き方についても考えておきましょう。
せっかく苦労して取得した資格が無駄にならないよう、現在の業務内容に即時に活用できるような資格を取得するのがおすすめです。
取得する資格によって、司法書士の仕事にどう活かしていけるのという点は異なるものです。
今後どのような業務をメインで担当していきたいのかをじっくりと検討し、自分に合ったダブルライセンスを取得することが重要といえるでしょう。
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