勉強法

人間は忘れる生き物? 忘れることを前提にして勉強することが大切!


人間は忘れる生き物? 忘れることを前提にして勉強することが大切!

資格取得のための勉強で「いつまで経っても覚えられない」「何度勉強しても記憶が定着しない」とお悩みの方は少なくないと思います。なかなか覚えられず勉強の成果が出ないときには焦りが生まれることもあるかもしれません。
しかし、そもそも人間とは一度覚えたことをどんどん忘れていく生き物なのです。効率よく勉強を進めるためにも「忘れるのは当たり前」と考えてみましょう。
今回は、記憶を定着させるための学習方法についてご紹介いたします。

 

勉強に役立つ「エビングハウスの忘却曲線」とは?

人間の記憶のメカニズムを解明した「エビングハウスの忘却曲線」というものがあります。
エビングハウスの忘却曲線は、ドイツの心理学者エビングハウスによる、人間の記憶力に関する実験です。これによると、人間は覚えたことを1時間後に50%程度忘れ、さらに24時間後には記憶したことの約70%を忘れてしまうといいます。そしてなんと1ヶ月後には記憶内容はほとんどゼロに近い状態にまで下がってしまい、同じことを覚え直すには同等の労力が必要となるのだそうです。
エビングハウスの忘却曲線に見られる記憶力の値にはほとんど個人差がなく、どんな人であっても同じように忘れていきます。

忘れることを前提に、学習効率を高めてみよう

勉強したことをすぐに忘れてしまうのは人間として当たり前なので、あまり気にすることはありません。「忘れるのは当たり前」という意識を持てば、何度も繰り返して勉強し、記憶を定着させていく作業も苦ではなくなります。
ここからは、忘れることを前提にした勉強法について見ていきましょう。

24時間以内に復習をする

記憶を定着させるためには復習のタイミングが重要です。
ご紹介したエビングハウスの忘却曲線では、丸一日経過すると70%のことを忘れてしまうといいます。つまり、一度学習した部分は24時間以内に復習することが大切なのです。
たとえば、前の日の夜に勉強したことであれば、翌朝復習をして覚え直すのが効果的です。

定期的に何度も復習をする

効率的な学習のためには、エビングハウスの忘却曲線を最大限に利用してみましょう。
忘却のメカニズムに基づいて、1回目の復習を24時間以内、2回目は1週間以内、3回目は2週間以内というように定期的に復習の機会を設けます。こうすれば、記憶の定着率をアップさせることができます。

苦手分野を重点的に復習する

苦手分野はつい後回しにしてしまうこともあると思いますが、後回しにすると記憶の定着率が下がってしまうので注意しましょう。エビングハウスの忘却曲線を意識し、苦手分野を集中的に復習することが大切です。


Young,Girl,Studying,With,Text,Book

勉強したことをすぐに忘れるのは人間として当たり前のことなので、あまり心配する必要はありません。
人間の記憶のメカニズムを逆手に取れば、効率よく学習を進めていくことができます。タイミングよく復習を続け、記憶の定着率を高めていきましょう。

コラムの運営会社

東京法経学院

株式会社東京法経学院は10年以上にわたり、土地家屋調査士・測量士補・司法書士・行政書士など、法律系国家資格取得の受験指導を行ってきました。
通学・通信講座の提供だけではなく、受験対策用書籍の企画や販売、企業・団体の社員研修もサービス提供しています。
詳細は、各サービスページをご確認ください。
土地家屋調査士試験測量士・測量士補試験司法書士試験行政書士試験公務員試験