フリーランスとして働く「個人事業主」。今現在は会社勤めをしていても、「いつかは自分も独立するぞ!」と思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、独立するとなると心配になるのは「保険」のこと。
会社に所属していた時のような手厚いサポートは受けられなくなるので、独立する前に加入しておくべき保険について理解しておきましょう。
個人事業主が入らなきゃならない保険とは?
個人事業主が入っておかなければならない保険は、『国民健康保険』と『国民年金』があります。この二つは、『任意で加入する保険』ではなくて、『必須の保険』なので、必ず支払っておきましょう。滞納すると督促されることになりますので、注意しましょう。
個人事業主が任意で加入しておいた方がいい保険とは?
個人事業主は、『もしも』の時に会社がサポートしてくれません。この点においても保険で補っておく必要があります。そこで、任意で入る保険も検討しましょう。
・医療保険
どんなに健康でも、人はいつ身体を壊すか分かりません。このため医療保険は真っ先に検討したい保険です。保険に入っていなかった場合、突然身体を壊したら治療費を自分で支払うことになります。それを踏まえると、がん保険の加入も検討するべきといえるでしょう。これらの保険は、一生涯保証と終身型があります。個人や家族の事情なども踏まえて検討しましょう。
・傷害保険
傷害保険は、不慮の事故で怪我を負ってしまった場合に役立つ保険です。先の病気と同じく、いつ事故にあうか分かりませんし、病気と違いどんなに気づかっていても相手の不注意や自然の成り行きで事故にあう可能性もあります。しっかりとこちらの保険も加入することをおすすめします。
・所得補償保険や就業不能保険
これらの保険は、病気とか怪我の事情で働けなくなった時に役立つ保険です。大まかな所得を基本に計算し、毎月もらえる定額を契約します。
・付加年金
これは、毎月支払っている国民年金に、上乗せして支払う保険です。毎月400円上乗せすると、もらえる基礎年金が『200円×納付月数』プラスされます。
高齢になり仕事を引退した時に、どのような暮らしをしたいかをしっかり考えて加入しましょう。
・国民年金基金
全額所得控除になる年金なので、税金対策に役立ちます。個人事業主は、「支払う税金を少なくするためにいかに賢く経費を使うか?」が重要なになります。この点も、豆知識として覚えておき、また生活と経営に活かしたいポイントです。
今回は、個人事業主におすすめの保険にについてご紹介しました。
稼ぐことだけを考えて独立すると、保険の落とし穴にはまってしまうので注意しましょう。
最近では、政府によるフリーランスの働き方改革が提唱されていますので、個人事業主の保険の概要も今後変わっていく可能性があります。今後独立を視野に入れている方は、これを機に勉強してみるのもよいかもしれません。
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