毎日何時間も勉強しているのになかなか覚えられないという悩みを抱えている方、思い切ってその勉強法を変えてみませんか。同じことを繰り返し書いたり読んだりして覚える反復学習よりも効果的なインターリーブ勉強法をご存知でしょうか? 反復学習で思うような効果が得られなかった人にお勧めしたい勉強法です。
インターリーブ勉強法とは何か?
あまり聞き慣れないインターリーブ勉強法という言葉、いったいどういう意味があるのでしょうか。
インターリーブとはもともと計算科学で使われていた専門用語で、コンピューターなどがデータを不連続な形で配置して性能を向上させる技法のことです。
同様にインターリーブ勉強法とは、ひとつのことを学習する際に間に別の勉強を挟む学習法のことを指します。
従来までの同じことの繰り返しで学習する反復学習とは違い、変化をつけることで高い学習効果が得られるという考え方です。
インターリーブ勉強法の効果
インターリーブ勉強法は違うことを代わる代わる勉強するので、集中が途切れてしまい学習効果がないように感じられるかもしれません。ここでは、インターリーブ勉強法がもたらす効果について説明していきます。
違うことを勉強する最大のメリットは、脳が退屈しないということです。
脳には、興奮状態にあると記憶力が向上するという性質があります。
同じ勉強を何時間もしていると脳が退屈してしまいますし、そもそも長時間集中し続けることは容易ではありません。
変化をつけることは脳への良い刺激となり、また気持ちも切り替わるので集中して勉強することができます。
メリハリをつけて学習することによってそれぞれの情報がより鮮明に記憶されます。
勉強法への取り入れ方
それでは、インターリーブ勉強法の具体的な学習への取り入れ方と注意点をご紹介します。
たとえば、英語を学習する際は、最初にリーディングの勉強をして次にリスニングの勉強、文法の勉強と代わる代わる勉強するのがよいでしょう。
ひとつに集中して長時間勉強するよりは、勉強ごとにかける時間をあらかじめ決めておいて、時間が来たら終了し、次に取りかかるようにするとより効果が期待できます。
注意点としては、何かしら関連のあるものを勉強するということです。
たとえば、英語の勉強と料理の勉強を交互にしても関連性があまりないため脳に定着しづらく学習効果が期待できません。
「歴史・世界史・現代社会」のように関連付けられる科目であれば問題ありません。
インターリーブ勉強法は、関連性のあることを代わる代わる勉強するだけの方法です。
特別なテクニックも必要としないので、誰にでも簡単にすぐ始められます。従来の反復学習では身につかなかったという方にお勧めの勉強法です。
マンネリ化した状態では集中力も続きません。変化を取り入れ、より大きな学習効果を得ましょう。
コラムの運営会社
株式会社東京法経学院は10年以上にわたり、土地家屋調査士・測量士補・司法書士・行政書士など、法律系国家資格取得の受験指導を行ってきました。
通学・通信講座の提供だけではなく、受験対策用書籍の企画や販売、企業・団体の社員研修もサービス提供しています。