勉強法

ラーニングピラミッドとは? 学んだことを定着させるコツ


ラーニングピラミッドとは? 学んだことを定着させるコツ


資格の勉強には「講義を受ける」「テキストを読む」「自分で体験する」といったさまざまな方法があります。実は同じ内容を学んでいても、学習方法によって内容の定着率が大きく変わるのをご存知でしょうか?

この「勉強方法による学習定着率」を分かりやすく示したものを「ラーニングピラミッド」と呼んでいます。
ここでは資格取得を目指して勉強中の方に向け、ラーニングピラミッドについて解説します。

 

学習定着率を高める考え方「ラーニングピラミッド」とは?

ラーニングピラミッドとは「学習における定着率の高さ」をピラミッド状の図に表したものです。
これは1946年に発表された「経験の円錐」という「人間の経験・学習を得る過程」を表した図をベースに作られています。

いわば勉強の方法をランク付けしたようなもので、ピラミッドの頂点はもっとも学習定着率が低く、下へいくにつれて定着率が高いとされています。上から順にみていきましょう。

・講義を受ける
・テキストを読む
・動画などを視聴する
・実演して見せてもらう
・グループディスカッション
・練習する
・人に教える

日本では講義を聞きながら学習する方法がスタンダードですが、実は定着率でいうとかなり低い部類に入る方法です。もちろん決して無駄ではありませんが、内容に対しもっと理解を深めたいのであれば、他の方法も取り入れながら学ぶことが大切だといえます。

また、講師の中には動画や実演をうまく活用した講義をおこなう方もいます。これも生徒の理解を促し、学習定着率を上げるための対策なのです。

勉強して学んだことを定着させるコツは?

ラーニングピラミッドの中でも、特に勉強内容が定着しやすいのは「アクティブ・ラーニング」と呼ばれる方法です。具体的にはピラミッドの下に位置している「グループディスカッション」「練習する」「人に教える」などの方法が挙げられます。

人は見聞きしたことよりも、自分で体験したことの方が細部まで記憶しやすい、という性質があります。
練習問題を繰り返し解く、実際に触れる、ロールプレイをしてみる……などの体験をすれば、見聞きしただけのときよりも内容が定着しやすくなります。

また、人と議論を交わしたり教えたりするときには、知識があやふやなままだとなかなか上手くいきません。自分から主体的に学ぼう、理解してもらおうとすることで、勉強内容が頭の中で整理されていきます。
人に教えているときに質問されると「分からないから調べよう→理解が深まる」というサイクルも生まれやすいので、自分の知識をより深めることができます。

もし学校が講義中心の内容だったり、通信制だったりする場合は、「講義で聞いたことを友人と議論する」「自分が講師役になって他の人に教える」といった方法を取り入れるのがコツです。
初めの学習方法が受動的なものであっても、インプットした内容をアウトプット(発信)するように工夫すれば理解が深まりやすくなりますよ。

ラーニングピラミッドを参考に「アクティブな学習」を意識しよう!


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ラーニングピラミッドを意識した勉強を心掛けると、学習内容が定着しやすくなり、勉強効率も上がります。
効率よく学ぶには、インプットだけではなく、アウトプットも重要だということを覚えておくといいですね。

「学校で勉強して、家でも勉強しているのにテストでいい結果が出ない」「難関の資格試験に絶対合格したい」という方は、アクティブな学習方法を取り入れてみましょう。

コラムの運営会社

東京法経学院

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