記憶方法は、大きく分けると2つの種類があることをご存知でしょうか。
「記憶の技術によって暗記する一般的な記憶術」と「人間が持ち合わせている能力を向上させることで記憶力もアップさせる方法」です。
また、近年ではこの大きく分けた2種類の記憶の仕方を組み合わせた、オリジナルの記憶方法もいろいろと編み出されています。自分にあった記憶の仕方を取り入れることで難しい資格試験の対策もしやすくなるのです。
記憶力は、勉強をする上で絶対に欠かせないもの。資格試験勉強をスムーズに行うためにも、記憶方法の種類についてチェックしていきましょう。
「変換」を使って記憶する!
「数字子音置換法」は子音を数字に置き換える記憶術なので、日本ではあまり使用されませんが、英語を使用する国では比較的多用されている記憶の仕方です。
英単語やイデオムを暗記するときに有効だと言われていますので、英語の資格試験の際に利用したい方法です。
そして、「数字仮名置換法」は数字子音置換法を日本語用に改良した記憶術です。数字を日本語の仮名に置き換えるので、仮名に対応した数字を暗記する必要があり面倒に思われがちですが、変換ルールさえ越えてしまえば暗記力が驚異的に飛躍すると言われています。
「基礎結合」を使って記憶する!
「身体法」は記憶する項目と体の各所を、関連づけて暗記する手法です。
記憶方法の基礎とも言われており、そこからさまざまな記憶方法が生まれました。
その中でも「指法」は指に特化して暗記する記憶方法です。暗記したい事項を手の指と関連づけて憶えていきます。指は10本ですので10項目までの内容であれば、複数のことを瞬間的に暗記することができます。仕事の中でのやりとりなどで、相手の会話の覚えたいポイントをまとめて覚えられるので日常生活で役立ちます。
また、「時計法」も記憶の方法としては指法と同じテクニックです。指の代わりに時計の文字盤にある数字を利用した基礎的な方法で、同じように日常生活の中で記憶力のよい人間だという評価を得やすくなります。
「連想結合」を使って記憶する!
「場所法」は記憶術の中でも代表的なもので、連想結合を使った記憶方法として、最も効果が高いと言われています。実際の場所や架空の場所を思い浮かべて、そこに記憶したいと思うものを関連づけて憶えていく方法です。「連想式記憶」「写真式記憶」と呼ばれることもあります。ただ、この方法も万能ではなく、上手く使いこなすノウハウが必要です。
連想する場所と関連させたい記憶が多すぎると、記憶の混乱を起こすことがあり、結果として多くの情報を記憶できないという可能性も生じるため注意しましょう。
この場所法に、片手指法や両手指法、時計法などを組み合わせ、発展させた応用記憶方法も作ることができます。場所法を自分が使いやすいものと組み合わせて発展させた記憶の方法が、資格試験や受験対策に効果的です。
上記の記憶方法以外にもよく用いられるものとして、語呂合わせや物語と記憶を関連させる方法があります。記憶の方法は、基本の記憶方法に自分が使いやすい方法を組み合わせることで、より高い記憶方法が生まれます。
また、変換を使う方法は、英語の記憶に向いているものと日本語の記憶に向いているものが異なるため、用途にあわせて使い分けることができるようになることが理想的だといえるでしょう。難しい資格勉強の際には、自分にあった記憶法を活用していくことが大切です。
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