勉強をするうえで特に重要なのが「記憶力」。学習内容を定着させるうえで欠かせない力ですよね。
実は最近の研究結果によると、「特定の食べ物を食べることで記憶力がアップする」ということが明らかになっているのです。
そこで今回は、記憶力をアップさせられる食べ物や、効果的な食べ方についてご紹介します。
目次
記憶力アップが期待できる食べ物とは?
脳の記憶力をアップさせるには、脳に必要な「糖分」はもちろんのこと、糖の代謝を促す「ビタミンB1・B6」などを含む食べ物を意識することが大切です。
また、「DHA」「EPA」などの脂肪酸は脳の記憶力・学習能力を向上させる効果があります。
以下の食べ物には、記憶力アップ効果のある栄養素が豊富に含まれています。食事の際に意識して摂るようにしてみましょう。
サバ・イワシ・サンマなどの青魚
背の青い魚には、記憶力アップが期待できるDHA・EPAが豊富に含まれています。
煮つけや塩焼きなどもいいですが、おすすめは「缶詰」。青魚は煮炊きしたり焼いたりする過程でDHA・EPAが失われて減ります。しかし缶詰の場合、調理過程の関係で成分が壊れにくいため、より多くのDHA・EPAを摂取できるのです。缶詰なら調理の手間も省けますし、保存がきくので一石二鳥ですね。
バナナ
バナナは「ブドウ糖」「ショ糖」「果糖」の3つの糖分を含んでいます。この糖類はそれぞれエネルギーに代わるまでの時間が異なるので、長い時間脳にエネルギー補給し続けられるのです。
ブドウ糖は“脳のごはん”ともいえる存在で、不足すると記憶をつかさどる海馬の働きも鈍くなります。手軽に食べられるバナナでしっかりと糖分補給をしましょう。
豚肉、大豆、サケ、ゴマ
脳にはブドウ糖が必要不可欠ですが、ブドウ糖をエネルギーへと変えるにはビタミンB1が欠かせません。また、でんぷんをブドウ糖へ分解する際にはビタミンB6が必要です。
ビタミンB1は豚肉や大豆などに含まれており、ビタミンB6はサケなどの魚介類、ゴマに含まれています。
食事のメニューに上手く取り入れてみましょう。
チョコレート
2014年、菓子メーカーの「明治」と愛知学院大学が実施した共同研究で『チョコレートには脳の成長に欠かせないBDNF(脳由来神経栄養因子)が増加する効果がある』ということが判明しました。
このBDNFが増加することで、脳の記憶をつかさどる海馬(かいば)の働きが良くなり、記憶力がアップするのです。
また別の研究では、チョコレートに含まれるポリフェノール(カカオフラバノール)に記憶力・認知機能アップ効果があるという結果も。
チョコレートは脳のエネルギー源である糖分も補給してくれるので、勉強にピッタリの食べ物といっても過言ではないでしょう。
記憶力アップ効果のある食べ物を摂るタイミングは?
食べ物で記憶力アップ効果を期待する場合は、朝に食べるのがおすすめです。
朝からしっかりと栄養を摂取した状態で勉強をスタートすることで、脳の働きが活性化しやすくなります。
ただし、効果があるからといって特定の食べ物を食べ続けると、糖分過多やアレルギーなどの弊害が起きることがあります。くれぐれも過剰摂取しないように注意しましょう。
1日当たりの摂取目安は、サバなら1切れ、バナナなら1本。チョコレートは板チョコ2/3程度、ごまは大さじ1~2杯が適量です。
脳の記憶力アップには食べ物を味方につけよう!
記憶力がアップすると学習内容が定着しやすくなり、効率的に勉強が進められるようになります。特に覚えることが多い資格勉強では、記憶力アップに効果的な栄養成分をうまく味方につけてみましょう。
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