勉強を頑張ろうという気持ちはあるのに「なかなか集中できない」「続かない」「良い結果が出ない」という方は、もしかしたら勉強中にはあまり良くないとされている行動をしてしまっているかもしれません。
今回は、勉強中にすると効率を悪くするため避けたい「NG行動」についてお話しいたします。
勉強中は避けよう! 4つのNG行動
勉強中はぜひとも避けたいNG行動には、勉強を頑張ろうという気持ちの強い人ほどしてしまいがちな行動もあります。ここでは4つのNG行動をご紹介するので、当てはまる人はさっそく今日から改善していきましょう。
1. 休憩せずに長時間勉強する
たくさん勉強するのは良いことですが、休憩もせずに長時間連続で勉強するのは、実は勉強効率の悪化を招いている可能性があります。
ある研究では、中学生に「60分間連続でおこなうグループ」と「休憩を挟み15分間×3回おこなうグループ」に分かれてもらい、英単語の暗記をおこなってもらいました。そして翌日から1週間おこなったテストの結果を比較すると、休憩を挟んだグループのほうが好成績だったという結果が出たのです。
また彼らの脳波を見ると、集中力に関係している前頭葉のガンマ波の波形は、休憩を挟むたびに回復するということも判明しました。
この結果から、休憩をとるということは、記憶力の面でも集中力の面でもとても重要だということがわかりましたね。勉強中は数十分おきに休憩を挟むと良いでしょう。
2. ずっと座った姿勢のまま勉強する
ほとんどの方が机に向かい座ったまま勉強していると思いますが、これもNG行動のようです。
ある研究で、記憶の形成に関係している脳領域の「皮質の厚さ」と「座っている時間」の関係性を調査したところ、座っている時間の長い人ほど皮質が薄くなっていたそうです。つまり、座り過ぎは脳へのダメージが大きいということです。
テキストを読むことは座っていなくてもできますよね。部屋の中を歩きながらテキストを読んでも良いのです。ほかにも、脳へのダメージを軽減するため「座らずにする勉強」というのを取り入れてみてはいかがでしょうか?
3. デスク周りを片付けない
仕事や勉強が忙しいとついつい散らかってしまうデスク周り。デスクが散らかっていると、視界から脳に余計な情報が入ってしまい、勉強に集中できません。勉強に関係のない仕事の資料などがあると「あれもこれもやらなきゃ」と気持ちが焦ってしまいます。また、必要な書類が見つからず探す手間が増えることで勉強時間が削られてしまうことも。
勉強する際には、必要なものだけをデスクに出し、必要のないものは視界に入らないようにしましょう。
4. 楽しみを完全に排除する
勉強に集中するためにゲームなどの楽しみを遠ざけておくのは大切です。しかし、完全に排除してしまうのはNG行動になるようです。
私たちのやる気に関わる脳内物質にドーパミンというものがあり、このドーパミンは「これを頑張ったらゲームができる!」と何か報酬を期待した際、大量に分泌されます。つまり、勉強の後に何かご褒美など楽しみを用意しておくのは良いことなのです。
逆に娯楽をすべて排除して勉強に取り組んでも、やる気はなかなか続きません。適度に娯楽の時間を用意することは、モチベーションのアップにもつながります。
勉強中は避けたい「NG行動」についてお話ししましたが、当てはまる行動はありましたか?
勉強に集中するためにも、一度自分の勉強のスタイルを見直してみるのも良いかもしれませんね。
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