勉強を効率よく進めるには、勉強に使う「筆記用具」にも注目することがポイントです。実は、勉強の際に使うペンの「色」を変えるだけで、学習効果がアップする可能性があるのです。
今回は資格取得に向け、勉強を頑張っている方に向けて「ペンの色と学習効果の関係」を解説します。
ペンの色で学習効果が変わる?
勉強の際の豆知識として、「ペンの色を変えると記憶力がアップし、勉強の効率が高まる」というものがあります。実はこれは“人間の脳の性質”をうまく利用した方法なのです。
人間の脳は、危機管理のために「新しいもの(違和感を覚えるもの)」をより鮮明に覚えようとする性質があります。
テキストや書籍の文字のほとんどは「黒いインク」で印刷されているため、脳にとっては新鮮味がない状態です。
そこであえて他の色のペンで文字を書くと、脳が違和感を覚えて文字を認識しやすくなるのです。また、一度違和感を覚えた情報は、記憶にもしっかりと刻まれやすくなります。
勉強内容が記憶に定着しやすくなれば、単語や数字などの暗記ものを覚えやすくなりますし、勉強の効率がグンとアップするでしょう。
暗記に向いているペンの色とは?
ペンの色の中でも、特に暗記に向いているのは「青いペン」。青という色には心を落ち着かせる効果や、集中力を高めてくれる効果があります。また、さまざまな研究によって「“青色のもの”を勉強に取り入れることで、脳の集中時やリラックス時に出る“アルファー波”が増える」ということも判明しているのです。
このような理由から、勉強に青色を取り入れる方法として青いペンを使用することがおすすめだといえます。「覚えたい単語や文章」を青いペンで書き、それ以外の文字は黒いペンやシャープペンシルなどで書きましょう。
それから、青と同様に「集中力アップ」や「リラックス効果」が期待できるのが、緑色のペンです黒、青、緑の3色をメインに使い分けることで勉強に集中しやすくなり、暗記力アップが期待できるでしょう。ボールペンだけではなく、マーカーを青や緑にするのも効果的ですよ。
使用する頻度に注意したい色は「赤」!
重要な箇所のマーキングや単語を書く際には「赤いペン」を使用する方も多いですよね。しかし、赤には脈拍や血圧を上げる効果や精神の興奮作用があるため、多用すると気が散りやすくなってしまうのです。
また、一説では「赤いものを見続けるとストレスを感じやすくなり、勉強に対する意欲を奪ってしまう効果もある」といわれています。特に強調させたい場所などへ部分的に使用するのであればよいのですが、使いすぎには注意したほうがいいでしょう。
ちなみに、赤と同様に黄色やオレンジなどの暖色系カラーも、多用しすぎると気が散ってしまう原因になる可能性があります。ふせんなどでアクセントとして取り入れるのはかまいませんが、あくまでもポイント使いを心掛けましょう。
勉強効率をアップ! ペンの色を使い分けてみよう
忙しい毎日の中、限られた時間で勉強の効果を得たい方は、さまざまな工夫をして勉強効率を上げる必要があります。今回ご紹介した方法は「使うペンの色を変えるだけ」なので、誰でも簡単に取り入れることができますよ。
暗記が苦手な方や勉強に集中できない方は、ぜひ今日から試してみてください。
コラムの運営会社
株式会社東京法経学院は10年以上にわたり、土地家屋調査士・測量士補・司法書士・行政書士など、法律系国家資格取得の受験指導を行ってきました。
通学・通信講座の提供だけではなく、受験対策用書籍の企画や販売、企業・団体の社員研修もサービス提供しています。
詳細は、各サービスページをご確認ください。
土地家屋調査士試験、測量士・測量士補試験、司法書士試験、行政書士試験、公務員試験