司法書士や行政書士の資格取得を目指して、これから勉強を始めたいと考えている方の中には、「何から始めたらいいか分からない」「法律ってなんだか難しそう」と不安に思っている方もいるかもしれません。
まずは法律とは何か、どういう仕組みで、どのように読み解けばいいのか、といった基本的なことから押さえておけば、資格試験の勉強もスムーズにスタートすることができます。
本格的に勉強を始める前に、初心者が法律の基本を学ぶのに適した入門書を3冊ご紹介します。
法律を学ぶ初心者におすすめの入門書3選
『はじめての法律学…HとJの物語 第5版』有斐閣アルマ
この本は、大学生のHとJの間で起きた交通事故をきっかけとして、憲法、民法、刑法といった法律が人々の生活にどのように関わっているのか分かりやすく解説しています。
取り調べの可視化などの刑事訴訟法の重要改正や再婚禁止期間に対する最高裁判決といった、近年注目された法律分野の動向が取り入れられているところもポイントです。
小説を読むようにスムーズに読み進めながら、そもそも何のために法律があるのか、法律的な考え方とはどういうことか、ということが自然と理解できるようになっています。
『キヨミズ准教授の法学入門 』 木村草太著 講談社
著者は若手憲法学者としてメディアでよく見る首都大学東京教授の木村草太さんです。
架空の大学で「キヨミズ准教授」というキャラクターが高校生たちに分かりやすく法律について語るという設定のライトノベル形式になっています。
法的な物事の考え方、法律の読み方や基本的な法律用語について、物語の中で分かりやすく解説されていますので、今まで法律とは縁がなかった方も安心して読んでいただけます。
『条文の読み方』 有斐閣
実は、法律を学ぶ上で挫折しがちなのが条文の読み方です。
資格取得のための勉強は主に条文の解釈が中心になりますが、法律の条文というのは独特な用語が多いので基本的な読み方が理解できないと、「何を言っているのか分からない」という状態になりがちです。
この本では「及び」「並びに」といった法律で使われる用語のルールを具体的な条文を用いて分かりやすく解説しています。
もちろん、法律の構造や全体像などの基礎知識も解説されていますので、この本を読むとその後の資格試験の勉強がぐっと楽になることでしょう。
六法を基本とした法律の全体像や法律を読み解く上で必要な用語、人々の生活のどこで法律が活用されるのかといった基本的なことをきちんと押さえているほうが、資格試験の勉強をスムーズに進められます。
まず入門書を読んでみることで、目指す資格試験のイメージを掴んでみてはいかがでしょうか。
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