行政書士は受験するための資格がなく、誰でも挑戦できる「士業」のひとつとして知られています。
会社の業績や将来性に不安を感じている方や将来の就転職に有利な資格を取得しておきたい方など、将来の備えをお考えの方におすすめです。
今回はそのような方に、行政書士の仕事を副業で始めるメリットとその際の注意点についてご紹介します。
副業で活かす行政書士の資格
行政書士とはお客様に代わって官公庁に届け出る必要がある書類を作成提出する職業で、いわゆる「士業」のひとつです。
国家資格ですが、特に学歴や職歴などの受験資格はありませんので、誰でも挑戦することができます。
最近では、副業を認める会社も増えてきました。将来的に行政書士として独立したいと考えているものの、いきなり開業するのは不安という方もいらっしゃるでしょう。
まずは副業として経験を積みたいという方に、副業として行政書士の仕事をする場合のメリットとその際の注意点をご紹介します。
行政書士を副業にするメリット3つ
副業として行政書士の仕事を始める場合、さまざまなメリットがあります。
・開業に伴うリスクが少ない(資金、顧客獲得など)
・行政書士業界の動向が分かるようになる
・少しずつ経験を積むことができる
行政書士として開業する場合、開業のための資金が必要です。
本業を辞めてしまうと収入がなくなるため、貯えを切り崩すなどしなければなりませんが、副業で始めるのであればその心配はありません。
行政書士登録をすると、都道府県行政書士会から会報や研修などの案内が来るようになります。
研修や交流会に参加すれば人脈も築けるでしょうから、そこで開業や経営、新規顧客獲得についてリサーチをすることもできます。
開業前からこのような経験を積めることは大きなメリットですし、仮に開業をしないと決めたとしても、個人で得た顧客や経験、ノウハウを本業に活かすことができます。
行政書士を副業にする際の5つの注意点
行政書士を副業とする際には、次のことに注意してください。
・本業ではないので信頼してもらいにくい場合がある
・事務連絡や打ち合わせなどの対応スピードが遅くなる可能性が高い
・官公庁への届け出をどうするか考えておく必要がある
・まとまった収入になりづらい
・行政書士としての登録手数料や年会費がかかる
顧客を獲得しようとする際に、行政書士を本業としていないことから信頼を得にくいことが考えられます。
連絡手段や対応時間などから副業を見抜かれ、その不安を告げられた場合には、ひとつひとつの約束の日時を決めて守っていくことで信頼を得る努力を重ねましょう。
会社員を本業にする場合、業種にもよりますが、平日の日中は動きが取れないと考えていいでしょう。書類作成のための顧客との打ち合わせや自分自身が官公庁に出向くのが難しくなります。
副業だから書類の期限に間に合わない、書類に何度もミスがあるということが許されるわけではありません。
副業として行政書士の仕事をどう回すかや自分の代わりに窓口に行ってくれる人の確保、事務連絡など、考えておかなければならないことはたくさんあります。事務代行サービスを利用してもよいでしょう。
行政書士の仕事を副業で始める際に注意すべき点を押さえておけば、経験を積むことは可能です。
業務をこなしていく中で、副業のままとするか、開業するか、あるいは行政書士の仕事は合わなかったと判断しても遅くはありません。
リスクの少ない副業のメリットを最大限に活かしてください。
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