夜型のため夜中に勉強して寝不足となっている人や、仕事で忙しく夜中しか勉強できず寝不足となっている人は多いのではないでしょうか?
夜中は静かで勉強しやすい環境ですが、寝不足の状態で勉強をしていると上手く情報が頭に入っていきません。
その理由と試験勉強に最適な睡眠時間についてご紹介していきます。
寝不足の勉強は頭に入らない
夜中は周囲が静かでテレビなどの誘惑も減るため、勉強する環境としては良い時間帯です。
ただし夜中に勉強してほとんど寝ずに仕事や学校に行くと生活のサイクルが乱れます。
寝不足の生活を続けていると、残念ながら勉強した内容は上手く頭に入っていかないのです。
理由としては「レム睡眠」が関係してきます。
人間は睡眠時にノンレム睡眠(深い眠り)とレム睡眠(浅い眠り)を1.5時間おきに交互に繰り返しています。
そしてレム睡眠時に人間はその日覚えた記憶の変換を行い、長期記憶として利用できるようにします。
しかし、夜中の勉強で寝不足が続くとこのレム睡眠の量(時間)が減るため、その分の記憶が頭に入らなくなります。
レム睡眠で変換されなかった記憶はいくら入念に暗記したものでもすぐに消えていきます。
勉強をする上でベストな睡眠時間は?
勉強の効率を高めるためには、 “6時間以上”の睡眠がベストです。
前述もした通り、ノンレム睡眠とレム睡眠は1.5時間おきに繰り返しています。
つまり6時間寝れば、ノンレム睡眠(1.5時間)→レム睡眠(1.5時間)→ノンレム睡眠(1.5時間)→レム睡眠(1.5時間)→ノンレム睡眠(1.5時間)の過程が辿れ、計2回分のレム睡眠の記憶変換が行えます。
じっくり試験勉強をした日などは最低でも6時間(レム睡眠2回分)の睡眠時間は確保したいところ。
もちろん、レム睡眠の回数が増えれば変換できる記憶量も増えていくので、これ以上の睡眠も決して悪くはありません。
ただしあまりに長時間の睡眠は健康を害するなど別の問題が発生しますので注意が必要です。
また、どうしても時間が無い日でも最低1.5時間は睡眠を取ってください。
極端な話となりますが、1.5時間以下の睡眠はレム睡眠が発生しないためその日覚えた記憶が一切変換されず無駄になります。
夜中は頭も鈍っていく?
夜中の環境自体は勉強に最適ですが、この時間帯は頭が鈍りやすいのも確かです。
人間には体内リズムがあり、脳が目覚めてくる午前中頃が1日の中で最も頭が活性化します。
その後は徐々に脳の機能が低下していくのが一般的です。
このため、自分では夜中の勉強は捗ると思っていても、脳は上手く処理できていないかもしれません。
最近はこういった人間の仕組みを汲んで、「朝活」として朝に試験勉強をする方も増えてきています。
このように睡眠と勉強には密接な関係があり、夜中に無理して勉強をして寝不足が続いているとかえって勉強を妨げるリスクとなってしまうこともあります。
自分の身体の特性も考えてあげながら勉強をしていくことが何よりも大切です。
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