「コツコツ地道に」が合格への近道|合格体験記|行政書士試験|東京法経学院





行政書士 合格体験記

「コツコツ地道に」が合格への近道

体験記

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 体験記

私は一度就職した後,公務員をめざして退職しました。諸般の事情で公務員試験の受験を断念せざるを得なくなり,働きながら取得でき,自分のよさが活かせる資格を探していたときに出会ったのが,行政書士資格でした。
私は,平成16年度の行政書士試験に合格することができましたので,それまでの過程を紹介したいと思います。

◆失敗から学んだ学習法

 公務員試験の学習で,ある程度学んでいた法律科目が多いということもあり,私は市販のテキストを1回精読し,過去問を一通り解いただけで,第1回目の行政書士試験に臨みました。
結果は,不合格。特に平成15年度は,問題の難易度が急激に上がり,け焼刃でどうにかなるものではありませんでした。
私は,同年度の試験結果を見ながら,何が足りなくて合格できなかったのかを考えました。その結論は,1.個数問題に対応するための知識,2.条文の理解,3.行政法の克服,4.記述問題に対応する知識,の4点が足りないという結論でした。
そこで私は,1.個数問題に対応するため,選択肢単位で正誤の判断ができるようにしました。
2.条文の理解を深めるため,過去問題集や公開模試で出題された条文については,『行政書士必勝六法』(東京法経学院)の該当箇所にマーカーでラインを引きました。さらに,間違えやすい条文などにはポイントを付箋にメモして六法に張ったり,直接余白に書き込んだりしていきました。
3.行政法の克服は,暗記を捨てて「なぜそうなるのか」を理解するように努めました。行政法は,行政書士試験で出題が最も多いにも関わらず,最も苦手でした。というのも,行政法の概念は難解なものも多く,また行政不服審査法と行政事件訴訟法のように制度的に似ているものもあり,混乱しやすかったからです。特に,憲法の考え方を深く理解した上で,行政法の学習をすると効果的だと思います。
4.記述問題に対応する知識に関しては,記述対策用のテキストを購入して,直前期に地道に書いて覚えました。さらに,模擬試験等で出題されたものやテキストで重要度が高くなっているものについては,『行政書士必勝六法』に普段と違う色でマークをし,一目でわかるようにしました。

◆時間の作り方

 私は,サービス業で働きながらの受験でした。勤務も2交替制のため,毎日決まった時間に学習することは難しい状況でした。
そんなとき『図解 朝10時までに仕事は片付ける』(かんき出版)という本に出会い,完全に朝型に変えました。
また仕事中の休憩時間も無駄にせず,学習時間に当てていました。幸い,きっちり1時間の休憩を取れる職場でしたので,学習時間に当てることができました。
こういった細切れの時間をうまく活用するとよいでしょう。
仕事をしながら合格をめざす方は,いかに効率よく,出題される内容だけを理解していくかが重要になってくると思います。そのためには,定評のあるテキストや過去問並びに講座,模擬試験等を活用しながら,時間をうまく作っていくことが合格への近道だと思います。

◆スランプの克服

 人間ですから,誰しもスランプはあると思います。私もゴールデンウィークが終わるとともに,仕事の方も繁忙期が終わり,学習の方も中だるみになってしまいました。そこで私は,原点に戻り「なぜ行政書士資格が欲しいと思ったのか」を,自分自身に問うことにしました。
そのため,書店で行政書士の仕事について紹介している書籍を2冊ほど購入して読みました。2冊の本を読んでいくと「こんな仕事がしたい,あんな仕事がしたい」と夢が広がり,今まで以上にモチベーションを上げていくことができました。その後も本試験までの間,月に1冊ずつ行政書士の仕事を紹介する本を読んでいきました。
スランプを克服するには,普段の生活のなかでの気分転換も,また重要だと思います。趣味などでリフレッシュすることも大切でしょう。

◆トータルのプランニング

 平成15年度試験が残念な結果に終わったとき,私は平成16年度本試験に向けて,トータルプランニングを作成しました。大まかな計画ではありますが,10ヵ月間の計画から3ヵ月単位,1ヵ月単位,1週間単位,1日単位やるべきことを単位ごとに落とし込んでいきました。
もちろん計画どおり進まないことの方が多いので,ある程度余裕のある計画にしておきました。予定通り進んで余裕があれば,前倒しで計画を進めていきました。状況により,柔軟な対応も大切だと思います。

◆直前期の過ごし方

 直前期は,学習時間に気をつけました。本試験は,2時間30分続けて集中力を保たなければならないので,学習時間をできるだけ2時間30分ごとに区切って,休みの日は本試験と同じ13時から15時30分までの間,学習してみたりしました。

◆おわりに

 以上が,私の行政書士試験の学習過程です。
合格者の学習過程の一例だと思っていただければよいと思います。多くの合格者の体験記を読んでいただいて,それを参考にしながら受験者のみなさんがそれぞれ自分なりのやり方を確立していってください。
重要なことは,目標(合格)を達成するための手段を常に考えながら行動(学習)することだと思います。そして行動(学習)をコツコツ地道に行っていくことが合格への近道だと思います。