答練・演習によるスキルアップが決め手|合格体験記|行政書士試験|東京法経学院





行政書士 合格体験記

答練・演習によるスキルアップが決め手

体験記

磯貝一雄さん

 


 体験記

◆はじめに

 私は59歳のとき,40年間弱の銀行員生活を卒業しました。関連会社への就職斡旋の話もありましたが,何とか手に技術をつけ長く続けられる仕事をしたいと思い司法書士事務所へ勤務しました。東京法経学院さんの通信教育を受けながら司法書士試験を4回(内2回は銀行員時代)受験しましたが,残念ながら合格に至りませんでした。また後半の2回は,行政書士試験もオーバーラップして受験しました。
その後,行政書士試験に的を絞り5回目でようやく合格することができました。東京法経学院さんとのつきあいもかれこれ7年ぐらいにな ります。年齢とともに記憶力は確かに落ちてきますが,知識は確実に蓄積されていきますので,受験勉強を始めるのに遅すぎるということはありません。私が身をもって実証したような気がします。
現在喜びにひたりながら,独立開業に向け,「日本行政書士連合会」の登録申請手続の準備を進めているところです。幸い銀行員時代の人縁,また地縁もあり,応援しようという人があり心強く思っているところです。

◆学習の進め方

 平成19年,平成20年について述べます。
3回の受験を終えたところで140〜170点ぐらいの実力がついておりましたが,合格ラインの180点までには,あと一歩伸びませんでした。ここでやめては今までの努力が無駄になると思い,平成19年は東京法経学院さんの「行政書士本試験対策答練実戦講座」を学習のメーンに据えて取り組みました。
毎月の演習問題の提出で点数と順位を確認しながら,解説を徹底的に理解するように努めました。本講座の解説は,なぜ正解なのか理論付けがしっかりしており,私の実力アップに大いに役立ちました。ここで自分の弱点を知り,重要ポイントを押さえることができました。重要ポイントの中の最重要ポイントは,書くことによって体で覚えるようにしました。(「マイ最重要ポイントノート」を作成。)また,名古屋会 場の2回の「公開模試」で臨場感と時間配分を実践体得することができました。ようやく170〜180点位の点数をとれるようになり,平成19年度の本番に臨みました。結果は惜しくも不合格でした。総合計では200点以上取れたのですが一般知識の合格最低ラインが6問のところ5問しか正解できず,1問のことで足切りにあい涙をのみました。
不合格の原因を分析すると「一般知識」14問を残して残り時間が30分を切っていました。焦って解答したため,取れる問題を落としていました。
平成20年も引き続き「行政書士本試験対策答練実戦講座」を学習のメーンに据えて取り組みました。これに加え弱点カバーのため「一般知識」専用の問題集を買い,これを学習しました。
一般知識は知識を増やすことに加え正解を導き出す感性(技術)を磨くことが大切と感じました。その他は市販の受験問題集(3回分答練 付)も利用して併用学習しました。このときも苦手分野の「一般知識」には力を注ぎました。
結果として平成20年度は一般知識で8問正解でき合格することができました。
2年間を通して力を入れた学習法は答練・演習等の量をこなし,知識の蓄積アップと正解を導き出す感性およびスキルアップを図ったことです。いくら知識があっても時間内にその力を発揮できなければ合格できません。

◆記述式について

 記述式は60点の点数配分があり,ここで点数を稼がないと合格には到底及びません。一番力を入れて学習しました。ここで力がつくと択一式にも好影響を与えるとともに,全体にわたり自信がつきます。私は答練,演習,公開模試等で出題された良問と思われるものを分厚いノートに書き写し,そのノートで一元管理をしました。機会あるごとにこのノートを何度も反復して読み直しました。平成19年度も平成20年度も,この「マイ記述式ノート」の中からドンピシャの問題が出題され点数を稼ぐことができました。
私の場合は資料が散在しているとどうしても忘れてしまい,本番での限られた時間内で書くことができません。手間がかかりましたが,「マ イ記述ノート」は大きな財産となりました。

◆最後の3か月は臨戦態勢で15点UP

 直前まで「実戦演習講座」「公開模試」の反復トレーニングをしながら,「マイ最重要ポイントノート」および「マイ記述式ノート」を反復読解するようスケジューリングしました。土日祭日は特別の用事がない限り,近くの図書館で5〜6時間の学習をしました。ここが一番の勝負どころと思い,臨戦態勢で15点アップを目指しました。

◆最後に

 気力・知識・スキル。この3つがうまくバランスが取れたときに合格が見えてきます。
どれか1つが欠けても合格は難しいと思います。年齢を重ねるほどスキル(特に時間配分)が重要と思います。正解を導き出す感性,誤らせるための言い回し等の発見等,問題作者の意図は,答練を数多くこなすことによって醸成されてきます。
合格後のイメージングも大切です。意味もなく気力(マインド)を持ち続けることは難しいと思います。自分がこの資格を生かしバリバリ仕事をしている姿を思い浮かべながらマインドを高めるのがよいと思います。人間,苦しいだけの努力は長続きしません。私の場合は,学習 したことが明日の仕事に役立ってくれたことが多々あり,興味を持って楽しくやれたことがよかったと思います。
十人十色の学習法があると思いますが,中高年読者のご健闘の参考の一助になれば幸いです。