行政書士試験は「あきらめなければ、必ず合格できます。」|合格体験記|行政書士試験|東京法経学院





行政書士 合格体験記

行政書士試験は「あきらめなければ、必ず合格できます。」

体験記

 


 体験記

私が,行政書士の受験を志したのは,現在の仕事が福祉の仕事なので,成年後見人の仕事をしたいという思いで始めました。1年目は48歳で受験しました。本業での仕事上の国家試験を受けていたので,行政書士試験を軽く見ていて,六法を読み,過去問4回やればうかるだろうとたかをくくっていました。1日1時間程度いい加減で,ベットの中で勉強をして,その結果は,散々でした。記述が採点してもらえませんでした。

2回目で教科書(某出版)をすべてそろえ,基礎から1日2時間勉強しました。わからないことをノートにまとめて,読み直す。しかしそれは勉強したつもりで何も理解できていませんでした。結果は,100点を少し超えた程度でした。50歳近くなった男には合格なんて夢のまた夢なのかも知れないと思いました。その時に試験の問題が見ずらいので,後日眼科に受診したら,「左目が緑内障です。」との診断をうけました。左目の視神経が,3分の1壊死しているとのことでした。40歳以上の人で,20人に1人の割合で発症する病気であると聞き,何でこの時にそんな病気になるんだと思いましたが,年齢によるものだと諦めました。過去に読んだ偉大な人の伝記を思い出し(自分が偉大であるわけではないのですが),どんな過酷な境遇でもハンデイキャップを克服することができると考えました。点眼をしても元に戻ることはなく,その進行状況を遅くさせることができるとのことでした。毎日3種類の薬を朝,夕,2回点眼しました。その時は1時間勉強すると文字がかすんでしまうのです。眼鏡を作りかえ,専門店で拡大鏡を数種類購入しました。

3年目から,独学では無理であると判断して,基礎も出来ていないと思い,東京法経学院の通信とCMで有名な会社のテキストとその添削の2つを使い,勉強しました。また眼だけで勉強するのはやめて,耳,口,手を多く使って勉強することにしました。たとえば,会議用の録音機を購入して,自分で必要な条文を吹き込み,それを暇な時間に聞いてまたそれを口ずさむ,そのくりかえしです。一般教養は,新聞を毎日読んで,なるべく問題の答えをノートに書いて理解しながら勉強しました。答練は,難しくCばかり多く,自分の基礎力のないのをますます感じました。しかしCMで有名な会社のテキストと添削で基礎力のない私には少しずつわかりはじめ,基礎力が,身に付き,勉強が楽しくなり,その教材も素晴らしいものに思えました。(CMで有名な会社のテキストは,基礎力を身につけるにはよいが,合格は難しいと思っていた。)1日3時間程度答練の復習を中心に勉強しました。答練は,相変わらずBが最高でした。(Bは3回,Cは8回,Dは4回)3回目の受験は154点(法令5肢択一84点,多肢選択12点,記述式30点,一般知識28点)で,不合格でした。やっと5割に達したのだという実感と,記述がまるで伸びないという現実もありました。

4年目も東京法経学院に在籍して東京法経学院の答練の問題ばかりやり,上位には1回のみ名前が載りました(Aは1回,Bは6回,Cは6回,Dは2回)。過去問はやらなくても受かるのではないかと思い,やりませんでした。それが間違いのもとでした。4回目の受験は144点(法令5枝択一88点,多肢選択式6点,記述式18点,一般知識32点)で,不合格でした。前年度よりも悪い点数にがっくりしました。記述が相変わらずひどいのには困りました

5回目の受験の年も東京法経学院の通信に在籍して,答練の復習と過去問をやりました。1回目のベストセレクト答練の憲法が,Eだったのでショックでした。私は,この4年間何をしてきたのだろうか?このままでは落ちると苦しみ,嘆きました。その時私を救ってくれたのが,勉強のライバルで,同じ通信に在籍している10歳年下の彼の言葉でした。「チャンスは,それを望んでいれば誰にでも平等に与えられる。」という言葉でした。「受かりたい。受かるんだ,次のステップにいくんだ。」と強い気持ちをもっていれば,かならず受かるのだと強気になりました。
5月の時,東京法経学院の苦手な科目のオプション講座を受講して,その時の講師の先生に「勉強の仕方」について聞きました。「どうしたら,成績が上がるのでしょうか?」講師の先生の答えは「過去問を正解の解説を見ないで,六法と教科書を使って解くことです。」その言葉に,目から鱗が落ちました。過去問の答えは暗記していますが,少し過去問を変えたのが問題として出されるとわからなくなり,困っていました。それから,過去問を解いて1回は解説を見るが,その時必要な条文番号を過去問の各肢の頭に記入し,または教科書の出ているページを記入する。2回目に過去問を解いたら,記入した条文を六法で探し,読み,判例を理解し,または教科書で合っているか確認する。その繰り返しを行う。私はそれを本番1週間前までやり続けました。2冊の六法は,破れて,黒ずんでいます。最後の1週間は,自分で5年間かかってまとめたノートを見直していました。記述に関しては,東京法経学院のオプション講座のテキストと過去問を1日1時間時間をかけ,5問書いて,右手が覚えていると感じるまで書きました。勉強時間は,7月までは3時間,9月までは4時間,最後は6時間やっていました。科目別答練の2回目の行政法で2回目のAをとり,4回目の民法では通信で初めて1番をとりました。うれしかった。若い人たちに混ざり,50過ぎのおじさんが,若い人たちよりも良い点数であることにはっきり言って勝利感を覚えました。答練すべてで,Aは4つぐらいでした(Aは4回,Bは7回,Cは2回,Dは1回,Eは1回)。5回目の受験は,182点で合格でした(法令5肢択一96点,多肢選択式18点,記述式36点,一般知識32点)。1問間違えたら,不合格でした。前の年の1月に83歳の父親が,糖尿病から透析患者になり,5か月間入院していました。毎日,母親を車に乗せて,40分の道のりを通ったことも,受験の神様が微笑んでくれたのだと思います。ここまで5年間頑張れたのは,@よきライバルを持ってどちらが高い順位になるかを競い合い勉強したこと(ライバルはほとんどAでした),A良い学校に巡り合えて,素晴らしい講師の先生に教わったこと,B妻から少ないこずかいをもらう現実から将来自分で大金を稼ぐんだという夢を持ち続けたことです。その半面家族に迷惑をかけていたのも事実で,妻に,人が変ったようになっていたといわれ,また一家団欒の機会を少なくしていたようです。これから償いをしたいと思います。

最後に私は,高血圧の薬と痛風の薬をのみ,点眼をしていて,薬を飲み忘れると,痛風で歩行できなくなります。そんな病気を抱えていますが,若い人はもちろん50歳以上の方も頑張ってください。「あきらめなければ,必ず合格できます。」