私は、弁護士である父の仕事を補助する目的で、司法書士試験の勉強を始めました。
最初に、資格取得までの目標期限を5年間と決めました。目標期限を決め、自己にプレッシャーを与えてきたことが試験合格に大きく影響したのではないかと思っています。はじめは独学でしたがやはり独学では法律の勉強はできても、合格するためのノウハウを学ぶことが難しいことに気付き、その翌年から東京法経学院の答練を受けることにしました。答練での問題は、自分の理解度を図るための良い材料でしたが、それ以上に私にとっては、司法書士試験合格のための学習方法を発見できたことが一番の収穫でした。
最初に、広範囲な中からどこまで勉強すれば良いのかを考えました。私はまず基本書を1冊に絞り、それを何度も読みこなしました。理解不足の論点はサブノートを作り、理解した論点は別のノートへ項目と基本書の該当頁を書きこみました。答練等の論点も同じノートへ同じ方法で書きこみ、つまり、学習に際しては基本書と答練等の問題集を中心とし、後は条文の立法趣旨や判例理論を新見解問題の対策として利用しました。
私の場合、各科目に苦手な「部分」がありました。そういった部分は、条文は手付かず、基本書も全く読んでいませんでした。しかし、全く手を付けないという訳にもいきません。司法書士試験は、暗記だけでは合格できない試験ですが、逆に最低限の原則・条文等を習得することが不可欠だと思い、それを実行しました。苦手な科目は、自分なりに工夫しながらつぶしていくことが必要ではないかと思います。
合格までに4年以上を費やした私の受験体験が、後学の皆様の参考になるかどうか分かりませんが、これから学習を始める方、目下勉強中の方にとって一助となれば幸いです。
最後に一言。合格を勝ち取るのは自分自身であることを忘れないでください。不安になった時、苦しい時、それを克服し、己に勝ち得た時、合格という金メダルを手にすることができると思います。皆様が一日でも早くこの金メダルを手に入れられますように…。