行政書士、宅地建物取引主任者、社会保険労務士を取得して、行政労務管理事務所及び宅地建物取引業を営んでいますが、40歳を前にしてこれが最後のチャンスの時期であると一念発起して、司法書士試験にチャレンジすることにしました。
学習方法は、独学および東京法経学院の「実戦答練」の通信教育で試験に臨むことに決めました。8月から10月まで、基本書を一通り読破しながら、「司法書士過去問マスター」で問題の傾向を分析して、その欄外に書いて覚えることが自分に合った勉強方法でした。
そして、1月から「実戦答練」を受講し、併せて東京法経学院の「司法書士論点マスター」「判例・先例実戦演習」等の参考書を使用したほか、時間があるときは「登記六法」の条文を読んでいきました。しかし、1回目の試験は、足切点にとどかず不合格に終わりました。
次年度の「実戦答練」がはじまってからは、そのスケジュールにあわせ、答練の前には、各科目ごとに自分のサブノートで予習・復習を繰り返しました。また、前回の本試験ではケアレスミスが多かったことを反省し、試験当日の体調管理のため夜型の勉強形態を改め、平日の勉強時間帯を朝5時半から7時半、週末は本試験の時間(午前9時半から午後4時まで)とすることにしました。
そして、本試験に臨みましたが、1次試験では民法・商法・刑法すべて簡単に答えがでてこず、見直しは、全然論旨のつかめなかった5・6問しかできませんでした。2次は書式で、不登法の最初に登記する事項を判別するのに時間がかかりましたが、択一は比較的早く解答でき、一通り見直すことができました。
試験後、解答速報が東京法経学院から送られてきて採点してみたところ、1次21問・2次29問の正答であり、今年も駄目かとあきらめかけていましたが、仙台法務局に発表を見に行ったところ、自分の受験番号を見ることができました。
今年の本試験では、「実戦答練」で自分の弱点等を分析したうえで、2・3ヶ月ごとに立てた学習計画を自分なりにこなせたこと、そして、家族の協力があったからこそ、この日を向かえることができたと思います。
最後に、仕事をしながらの受験勉強はなにかと障害の多いものです。でも、自分のライフプランのなかに司法書士試験合格というプランを取り込み、勉強を仕事の一環と考えて時間を捻出することが肝要だと思います。暗記型ではなく考える力のある社会人ほど、学生より合格に近いと思います。実際、仙台で口述試験にきた中で学生は1人位でした。そう言う意味では司法書士試験ほど、社会人に最適な資格はないのではないかと思います。