【測量士 教材本】
過去6年分(令和元年〜令和6年)の午前の部の試験の択一式問題と解説集の決定版!
−公共測量−作業規程の準則の改正(令和5年3月31日)に完全対応!
はじめに/学習にあたっての心構え/受験ガイダンス/もくじ/本文
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−公共測量−作業規程の準則の改正(令和5年3月31日)に完全対応!
●はじめに
測量士試験は国土地理院が行う国家試験で、基本測量(国土地理院が行う測量)又は公共測量に従事するために必要な専門的知識と技術を有するか否かを判定するための試験であり、測量法を含む測量全般について出題されるものです。したがって、測量士試験の学習にあたっては、特定科目の勉強に片寄ることなく全般的に勉強をして、できるだけ均衡のとれた得点となるようにすることが合格へのポイントとなります。ここで、測量の学習にあたっての全般的な進め方、あるいは心構えについて述べれば、次のとおりです。
《問題集は上手に使用すること》
問題集には、過去の本試験問題を収録した過去問題集と、今後出題が予想される問題を独自に作成し収録した予想問題集とがあります。以下では、本書が過去問題集〔択一式編〕であるという性格上、過去問題集の有効な活用方法について示します。まず、問題集で問題を解いてみる前に、基本書(又はテキスト)により測量全般の概要を、十分に身につければならないことはいうまでもありません。基本書の精読を繰り返し、ほぼ完璧に科目ごとの内容を理解しておくことが大切です。次に、問題集を上手に利用していくための方法としては、まず自分自身の知識で解いてみることが大切です。解けないからといって、すぐに解説を見てはいけません。もし解けないときは、基本書などで確認しながら解いていくようにしてください。また、問題は必ず測量作業の基本となる重要事項や重要公式によって組み立てられているものですから、問題そのものから得られる重要事項や重要公式を科目別にサブノートに整理しておくことが効果的です。なお、問題集の問題は、本試験問題そのものを収録したものですから、すべての問題が重要であり、出題頻度を別にすれば、問題そのものには軽重がないと考えるべきです。
以上のほか、学習にあたっての留意事項をあげれば、次のとおりです。
(1) 測量の用語や定義あるいは測量の基準は正しく理解すること
(2) 誤差は経験的又は公式的に覚えること
(3) 重要公式は単なる暗記ではなく、計算の繰返しによって身につけること
(4) 計算問題の題意は、それを図解して把握するように心がけること
(5) 多くの計算問題に接し、応用が効くようにしておくこと
本書を十分に活用され、一項目ずつ堅実にマスターし、一人でも多くの方が合格の栄冠を勝ち取られることを、祈念してやみません。
工学修士 黒杉茂