私が測量士補試験を受験しようと思ったのは、15年以上も昔のことになります。その後、他の試験や結婚などで、そのままになっていました。しかし、資格を取ろうと勉強を始めた妻に触発されて、「測量士補」という名称への憧れ、土地家屋調査士2次試験免除というメリットにも動かされ、受験しようと決意しました。
学習方法の選択肢としては、共稼ぎで子供が小さいことから、通信講座を利用するか独学で勉強するかの2者が残りました。測量士補試験は長年の実地実績があり、問題もパターン化しているようなので、費用面でも負担の少ない独学を選びました。
参考書を買ったのが9月で、半月も経たずに挫折。本格的に再開したのは年も明けた1月に入ってからでした。考え抜いた中での結論は、問題集を一冊に絞りできるだけ繰り返すという方法でした。私の場合、何冊か書店で比較検討した結果、一冊に絞り込みました。
「この4ヶ月をいかに有効に使うか。」短期決戦の場合、強い決意が必要となってきます。
まず、2ヶ月半で7科目の学習をひと通り終わらせる計画としました。それでも残り1ヶ月半しかなく、過去問を時間内に解く練習、更に予想問題も解いておきたいとなると、1ヶ月半はどうしても必要で、譲れない期限でした。
しかし2ヶ月半で7科目をひと通り学習するのにもかなりキビシイものがあります。平日は仕事の残業等もあるため、1時間程度の学習時間を確保するのが精一杯でした。そうなると、土・日に集中するしかないのです。そこで、妻と協力して、土曜と日曜を一日ずつ交替で自由時間を使えるように工夫しました。
それでも、7科目をひと通り終えたときには残り1ヶ月を切っていました。ひと通り終えた7科目の重要問題のうち、チェックしておいた不正解のものについて2度目を行うことにしました。それでも苦手科目であった多角測量や地形測量では、全体の1/3程度は3度目を行うこととなりました。結局問題を時間内で解くという練習は、試験前日に「不動産法律セミナー」の直前誌上模試を一回解いただけでした。幸い、時間内に目標の7割を正答できたので、自信をもって試験当日を迎えることができました。
おかげさまで、自己採点では目標を上回る23問正解することができました。時間が無い中でも、絶対合格するんだという気持ちと参考書を絞って反復練習すること、それをできる限り守って実行していくことです。合格率は20%+αという厳しい試験ではありますが、努力すれば確実に結果が得られる試験でもあります。どうか、一人でも多くの方にチャレンジして頂きたいと思います。