私は現在家業の運送会社に勤務しています。この仕事は夕方までに終わり、それからすぐ家に帰るのはもったいなく思い、5時から7時は自分を高めるために勉強する時間にあてることにしています。どうせ勉強するなら、少し難しくても将来その資格で独立できるぐらいの資格をとろう、と考え土地家屋調査士取得を考えました。市販の資格紹介本を見ると、測量士補の資格をとれば2次試験は免除されると分かり、まずは、と思い測量士補の資格取得を目指すことにしました。そして地理的状況、費用、信頼性を考え、東京法経学院の通信講座の一番エコノミーなコースに決めたのですが、実務経験も無い、測量器具も見たことさえないし、しかも一番エコノミーなコースなので、学習のアフターフォローのことなど少し不安がありました。実際学習を進めていくうちにいくつかの壁にぶちあたりました。
まず最初の壁は、トランシットでした。器具を目にしたことが無いので、テキストの図や写真だけでは構造や整地の仕方が頭に入りませんでした。これは実務経験の無い方はほとんど同じ思いをするのではないでしょうか。私はこの壁を、知り合いに古いトランシットを借りて現物と照らし合わせながら学習することで解決しました。借りた品物は型が古く故障品でしたが、構造を見たり、各修正の仕方を学習するには十分役に立ちました。私と同じように実務経験のないかたは是が非でも何とか知り合いをたぐってトランシットを借りるべきだと思います。そのおかげでレベルやトータルステーションなどでは漠然とですが現物のイメージが浮かび、スムーズに学習を進めることができました。
次の壁は三角点成果表でした。細かな数字の説明のところで、1ogとか真数という文字が出て、今までの知識では理解できず、質問表を一部送付し回答を頂くことにしました。すると丁寧な回答を頂きましたが、これも理解できませんでした。しかしこのとき、とりあえず前に進んでいれば分かるようになることが多い、というアドバイスを頂き、実践してみたら、その通り大体は理解できるようになりました。
三つ目の壁は偏心点でした。自分では理解したつもりでしたが、問題集で(B=P≠C、B≠P=C、…)がまとめて出てくる問題があり、理解できず質問表を提出しました。そして再度丁寧な回答を頂いたのですがそれでも理解できませんでした。この過去問は未だに理解できていません。しかし、100点を取らなければならないわけではないですから一つぐらい分からなくても仕方ない、と思うことにしました。
公式の証明に理解できない部分があっても、とりあえず前に進めてみれば、全部ではないですが、ほとんどは途中で理解できるようになります。その方が時間を節約でき、効率よく学習が進められます。
合格率20%という高い数字が信じられないくらい難しかったですが、家庭もちで、仕事をしていても、東京法経学院の通信講座であればそれのみで合格は可能です。ネットで自分の番号を見つけたときは、古い表現ですが胸がキュンとなりました。合格の通知を手にしたときは自然に笑みがこぼれました。皆さんも頑張ってみてください。