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土地家屋調査士 合格体験記

私の合格体験記

体験記

塩幡彩


 体験記

 平成29年 8 月20日の日曜日。勝負の日。


 本試験当日の私の体調は万全とは言い難いものでした。試験の 1 週間以上前から夜、布団に入っても眠れなくなってしまったのです。中々眠れないのに、朝はとても早く目が覚めてしまいました。試験前日は一番ひどくて 4 時間も眠れなかったと思います。そんなでしたので、本試験中眠くなるということはありませんでしたが、集中力や判断力で明らかに悪影響があったと思います。

 

 試験会場(日本大学経済学部)の私の受験する教室は小規模で、私の席は、窓際から 3 番目、後ろから 3 番目あたりで良くも悪くもないな、と思いました。ただ、教室内はかなり空席が目立ちました。半分以上が空席だったと思います。私の隣の席の机を共有するはずの人も欠席で、遠慮なく机の真ん中あたりに筆記用具を置くことができました。本試験独特の雰囲気、というより、本当に今日が本試験の日なのだろうかと思ってしまう、ちょっと拍子抜けする雰囲気でした。多分、締切日に願書の消印を押してもらったことが狙い通り功を奏したのは良かったです。
 試験が開始すると、まず、問題用紙の表紙の上の方に赤のボールペンで「確認に始まり確認に終わる。」とはっきりとした大きな文字で書きました。そして、問題文を 1 ページずつめくって最後のページまでざっと目を通しました。解いた順番はというと、択一→土地→建物の順番で解きました。

 

 まずは択一です。わからない問題はどんどんとばして解いていこうと思い、 1 問目から順番に解いていきました。 4 問位とばして、最後に改めて解くこととしました。民法が 2 問位と不登法が 2 問位あったと思います。民法と、不登法 1 問は何とか思いだしました。最後に筆界特定の問題だけ残りました。 2 つの肢のうちどちらかでも思いだせれば正解が出ます。なんとか記憶をたぐりよせて条文を思いだそうとしますが、肝心なところがぼやけて出てきません。粘りに粘っているところ、ふと教室の前方にある掛け時計に自をやると、40分以上が経過していました。仕方ない、と思い適当に選んでマークしました。結局、この筆界特定の問題は不正解だったので、あんなに時間をかけなければ良かった…と答え合わせをしている時に思いました。
 土地の問題にとりかかるとき、択一で時間をとられたと思い、焦っていました。私の悪い癖でした。答練でも、試験が始まった瞬間に焦ってしまう、まだやってもいないのになぜかテンパる。この試験の厳しい時間設定のせいなのですが、最後まで苦しめられたことでもあります。そして、出来る限り落ち着いて問題文を読み進めていくようにしました。問題文の途中、「区画」という言葉があったことから、「区画整理?」「仮換地?」と頭に浮かんできてしまい、またちょっと焦りました。ひととおり問題文を読み終えると、換地処分的なことではなさそう、と思いなおし、座標値計算に入ることにしました。

 求点は計 3 点です。最初の点は決められたやり方でやりさえすれば必ず出る点です。慎重に計算します。ただ、本試験ということで、答練や一人でやるときよりも電卓をスムーズにたたくことができず、押し間違えてはやり直し、を何回も繰り返しているうちに、それがまたより一層焦りをつのらせました。

 

 次に残りの 2 点です。こちらは解法を自分で考えなければいけません。最初、問題文を読む段階で素図を見たときは、そんなに難しくなさそう、というのが第一印象でした。でも、いざ計算しようとするとわからなくなってしまいました。仮座標値はどこにつくればいい?どこの線を延長する?考えているうちに時間は刻々と過ぎていきます。とりあえず、考えながら計算をしてみます。何となく座標値を出し、恐る恐る解答欄に記載しました。再度、素図をみてみると、やり方が間違っていたことに気づき、少し絶望的な気分に陥りました。もうすでに計算しなおす時間はなかったからです。仕方ないので、解答欄に書いた答えには二重線を引き、計算は切上げることにしました。この、あえて書いた解答を削除したのは、「この答えは間違いです。計算しなおす時間がなくてできませんでした。」ということを試験委員の人にわかってもらうための必死のアピールのつもりでした。座標値が出せないと、当然地積も出ません。作図においても筆界点間の距離が書けません。地積更正登記が必要かどうかもわからず、登記の目的も間違えるかもしれません。当然、高得点は望むべくもありません。したがって、土地の計算をあきらめたときのショックは相当なものでした。「今年はダメかも…」との思いが頭をよぎり少し泣きそうになりました。でも、少しでもまだ可能性は残されているのだから、試験が終了するその瞬間まで絶対にあきらめない…。必死で自分を奮い立たせ、気持ちを切り替えるようにしました。

 解答できるところは全て書き、特に作図は今までで一番きれいに仕上がるように気合いを入れました。講師の内堀先生が「記述式は人が採点するものなので、土地家屋調査士になりたいという強い思いが伝わるような答案を書くこと」の重要性を講義が始まった初期のころにおっしゃっていたのを思い出していました。その点私は、答練の添削コメントで、「作図はよくできています。」とよくほめられたので、自信を持って集大成という感じで地積測量図を書きあげました。座標値が出せなくても、作図(筆界点間の距離以外)は難なく書ける問題だったので、良かったと思いました。
 土地の最後に、論述問題をどうするか少し悩んでしまいました。地積更正登記が必要かどうかとその理由を問われ、はたして、地積が出せないのにこの問いに答えてもよいのだろうか、書くとかえって試験官の心証を害するのではないか…と少し変なことが頭に浮かんできてしまい、「書くべき」「書かない方がいい」と頭の中で 1 人押し問答しました。結局論述に関しては空欄にしてしまいました。試験が終わった後、このことはいつまでも気になってしまい、後悔していました。


 そんな大変な思いで土地を終わらせ、建物の問題に入りました。「建物を頑張ればいい」と、気持を切り替え、問題文を読み進めました。平成26年の問題に似ているような…と思いながら、問題文を読んでゆき、途中大きく悩む事もなく最後まで解き終えることができました。「もしかして満点…?」と思うと同時に少し不安に感じ、書き漏れ・書き間違いがないかよく確認しました。そして、少しだけ時間が残っていたので、土地の答案を見返していたら申請人欄に被相続人を書き忘れている事に気づき、残り数秒というところであわてて書き足しました。背筋が凍る思いがしました。
 試験終了後は、できるだけのことはやったという思いと、後悔の残る点と入り混じった複雑な心境でした。解答速報で自己採点してみて、択ーが思っていたよりできてはいたものの、自信は全くなく、ある程度覚悟を決めていました。不合格なら来年必ず合格する、それだけ、と。

 

 そして結果は、択一が19問、土地14点、建物22点で合格していました。記述式は基準(足きり)点の36点ちょうどぴったりでした。解答速報と見比べてみて、建物は大体自己採点通りだったけれど、土地は思ったより高い点数だったので、きっと強い思いが採点者に伝わったのかな、と勝手に思っています。

 

 ここで、私が土地家屋調査士試験を受けようと思った動機、受験当時の状況、勉強する上で工夫したこと等を書かせて頂きたいと思います。私は、大学では英語学科出身で、当時は土地家屋調査士という資格の存在すら知りませんでした。なぜ、そんな私が、土地家屋調査士試験に挑戦しようかと思ったのかということをできる限り手短に書きたいと思います。

 

 大学卒業を間近に控えたころ、私は将来、英語を教える仕事とか法律に携わる仕事がしたいなあ、と漠然と思っていました。そんな思いから、大学卒業後数年働いた後、法律を広く勉強できそうだと思い司法書士の勉強を始め、その後、土地家屋調査士事務所を併設している司法書士法人で働くことになりました。そこでは、なぜか土地家屋調査士に興味がひかれ、作業服を着て颯爽と不動産のある場所に赴く姿をみて、ひそかにかっこいいなあと思っていました。今になって考えると、それが土地家屋調査士の仕事に漠然とした憧れを抱いたきっかけだったと思います。ただ、その時は、土地家屋調査土を受験することは想像すらしていませんでした。
 その後、司法書士試験とは冷却期間を置くこととして、大手法律事務所のアルバイトの口を見つけたので、フルタイムで働きはじめました。いずれは正職員にしてもらえたらと思っていました。せっかく法律の勉強をしてきたのだからと思い、行政書士の勉強を始めました。そして、行政書士の勉強をしているある時、ふと「これが終わったら(合格したら)次は土地家屋調査士なんてどうだろう?」と急に頭に浮かんできたのです。それからは「土地家屋調査士受験」ということが頭から離れなくなってしまい、受験を決意した、というのがいきさつです。

 また、私の父方の祖父は、私が小学 2 年生のころに亡くなってしまいましたが、元々は大工で、戦後は旧国鉄に就職し、働きながら夜学で建築士の資格をとったそうです。父は、税理士をしており40年近く自営業を営んできました。そんな(遺伝子的?)影響もあるのかなと思います。

 

 土地家屋調査士試験をめざすにあたって、まずは測量士補試験に合格しなければなりません。直近の試験までは 3 カ月足らずと、そんな短期間で合格する自信がなかったため、来年の試験を目指す事にしました。そうなると今度は逆に時間がありすぎるため、その問、宅建士の資格をとろうと思いました。同時に土地家屋調査士のための予備校探しを始めました。いくつかの学校から資料を取り寄せたり、ガイダンスに参加したりしました。最終的に東京法経学院にしようと決めました。なぜ東京法経学院にしたかというと、ガイダンスでの内堀先生の重みのある言葉が印象に残り、経験も豊富なので受験生の気持ちを知りつくしていそうな感じがしたからです。

 順調に宅建士、測量士補と無事合格し、2016年 7 月、本科の講義が始まりました。本科の講義が始まった時、私はフルタイムで働いていましたが、上司にお願いして10月から週 4 日の勤務に変更してもらいました。月~金で働いて土曜日に講義を受け、唯一休日の日曜日に朝から晩まで勉強する自信がなかったためです。週 4 日勤務にし、でもなお必要な勉強時間を確保できるだろうかという不安はありました。


 働きながら勉強することは大変なこともありますが、メリットもたくさんあると思います。時間が限られているので、集中力がでますし、常に優先順位を考えて無駄を省こうとする意識が働きます。これは仕事をする上でも大切なことなので、仕事も勉強も相互に良い影響があったと思っています。平日仕事のある日は、朝、少し早起きをして、職場の近くのカフェ等で始業時間まで勉強をしていました。始発の電車に乗ることもよくありました。そして、通勤電車の中でも勉強していました。特に、朝の通勤電車内は皆、眠っているかスマホをいじっているかのどちらかなので、とても静かで集中することができます。また、上司が取り計らってくれたわけではないと思うのですが、土地家屋調査士の勉強を始めるのと時を同じくして、「PCによる登記情報取得の業務は塩幡さんに」ということになり、仕事中、実際の登記記録を見る機会があり、業務に支障がない程度に登記記録の表題部の部分を確認したりしていました。

 

 勉強方法の細かいやり方などは人それぞれだと思うのですが、内堀先生もよく言われているように過去問は早めに始めた方がよいと思います。私は、ガイダンスに参加した時に、先生が「過去問は早く始めるように」と強い口調でおっしゃったのをきいて目が覚めました。本科の講義が始まる 6 ヶ月くらい前に択一の過去問を購入して繰り返していました。本科の最初の講義が始まるまでに、通勤電車内でやるだけで、10回位繰り返したと思います。司法書士の受験時代の反省から、一番取り組み方を変えた点でもあります。択一の過去問(10年分位)を、簡単に内容を確認することから始まり、解説だけ読んだりといった方法で、とにかく馬鹿みたいに繰り返しました。記述式に関しては、ひな形をノートに自分で書き写したりしていましたが、過去問はみてもわからなさすぎて択一に比べて少し始めるのが遅くなってしまいました。
 過去問を先に見ておくことで、繰り返し問われるところや、どこが難しそうか、用語の意味がわからないところ等を知ることができ、後でテキストを読み、講義を聴く段階で、自分の中でより意識をフォーカスする点を明確にすることができるので効率的に学習することができます。実際、私は、前もって過去問を繰り返すことで、講義を聴く日がとても楽しみで心待ちにしていました。


 土地家屋調査士試験は必要なことを全て覚えた上で、さらにそれ以外の要素が大きい試験です。その特徴が表れているのが、記述式の問題です。私は土地の計算の部分は特に不安が大きく一番時間を割いた部分だと思います(結果として勉強時間が足りなかった部分でもあります)。初めて土地の記述式過去問を解くときは調べながら解いても何時間もかかり、 1 日かかっても解き終えられない問題もありました。間違えた個所は徹底的に原因を追究しました。関数電卓も、本当に慣れてきたと言えるまでになったのは、本試験まであと 2 ~ 3 カ月という時期くらいではないかと思います。特に計算の検算の仕方が私はよくわからなくてどうしてよいものか直前期に悩んでいました。最終的に、内分点計算があったら、外分点計算のやりかたでもやってみる、距離と方向角で座標値をもとめるときは、まず、複素数モードで手早く計算した後、真数表を使って、X座標とY座標別々に計算して(ほぼ)同じ値になるか確かめるという自己流の(変な)やり方をしていました。

 

 記述式問題は、その年によって、特徴があり、例えば、建物の図面が面倒な年、申請書に書くことが多い年、といった具合だったので、間違えた個所を部分的に集中してやるようにしました。したがって、記述式の問題を 1 度に、 1 問丸々解くというのはそれほど多くなかったです。時間的にできませんでした。大体、これだけはやると決めた過去問(大体15年分位)を 2 ~ 3回繰り返しました。あとは部分的に(座標値計算だけ、作図だけ、申請書だけを)やって弱点をつぶしていくようにしていました。H24年からH28年までの過去問だけは超直前期に時間を設定した上で本試験同様に解くことを繰り返したため 4 ~ 5 回はやったと思います。

 講義の中で内堀先生は、勉強の仕方や、どのような点に注意して学習をすすめるべきかなどをアドバイスして下さることがよくあったので、方向性を間違うことなく学習を進められたと思います。その中で、先生は条文の重要性についてよく強調されていて、私もそれについては認識していたので、受験生活後半は、通勤電車内では条文を読む時間にあてていました。私は、東京法経学院の土地家屋調査士六法を、それほど頻繁に見る必要のない法令とよく見る必要のある不動産登記法等を分冊してコンパクトにしていつも持ち歩いていました。分冊しやすくなっているのでぜひやってみてください。不動産登記法関連の条文の多くは細かい手続に関することの規定がほとんどなので読むのが大変だと思いますが、それほど難しくはないと思います。難しい部分は講義で説明して下さったので大丈夫でした。特に、不動産登記令の別表は全て(表示に関する登記の部分のみ)隅々まで丸暗記するくらいにしておくと、特に択一で得点アップに貢献してくれることと思います。


その他で、特に気をつけた点は、ケアレスミスをどう減らすか考える、記述式では自分なりの問題文の読み方を確立する、常に作戦を練る、ということをしていました。どうケアレスミスを減らすかですが、これは最初から最後まで心を砕いたことでもあります。私は答練で、択一では「正しいもの」と「誤っているもの」を逆に選んでしまったり、記述式問題では、解答欄を間違ったり、といったミスがたえなかったため、とにかく一つ一つ確認しながら読む・書く・メモする・電卓をたたくということを心がけました。建物の床面積計算も簡単な形状だから大丈夫だろうと、検算しないときに限って間違ったりしたので、床面積も必ず最低 2 回、計算法を変えて出すようにしました。勉強を始めてすぐに「ミスノート」なるものをつくって、自分のおかした間違いを記録して答練や過去問を解く前に目を通すようにしていました。本試験では、難しい論点に時間を使うより、わかっている事を正確に・確実に解答しよう、と思っていました。

 

 次に問題文の読み方ですが、これは、記述式問題において一番、合否をわけるほど重要な事ではと、本試験の 2 〜 3 か月前くらいに思うようになりました。例えば、前述したミスノートを見返すと、私は、建物の変更事項の見落としをよくしていて、申請書の建物の表示欄だけならまだいいですが(本当はよくないですが)、その見落としのせいで、ある時の答練で登記の目的を間違えてしまいました。そのことが、問題文をきちんと読めていない事に気づくきっかけとなりました。

 そこで、まず問題文を一回精読するだけでどのくらいの時間がかかるかを時計で計り調べてみました。すると、大体10分〜15分位とわかったので、この程度の時間しかかからないのだから落ち着いて注意深く読むようにしようと思えるようになりました。次に、解答に必要な事項をあとで見返した時にいかにわかりやすくなるかを考えました。あまり丁寧にまとめたり書いたりすると時間がもったいないと思ったので、私は問題文の該当個所を鉛筆でアンダーラインを引き、そこから線を引っ張ってきて問題用紙の端の余白部分にあらかじめ自分で考えたオリジナルのマークを大きくメモするようにしました。例えば、相続人による登記→相 、所在の変更あり→所 、建物の構造変更あり→構 、のような感じです。そうすることで、あとで、問題文のどこに書いてあったか探す必要のないようにしました。あえて鉛筆で書くようにしたのは、多少汚らしくなっても鉛筆であればあまり気にならないという理由です。


 超直前期には、H24年〜 H28年の問題を、時間を設定した上で一日 1 年分解くというのを繰り返したのですが、もちろん何回か解いている問題なのでほぼ全て正解してしまいますが、それでも、初めて解くようなつもりで問題文を読み、問題文の中から大切な個所を見つけてオリジナルマークをきちんとメモするという作業を確実にできるように訓練しました。そして、時間内に全て解き切る感覚をからだに覚えさせるようにしました。
 次に、作戦を常に考える、というのは、私は、記述式で高得点できる自信があまりなかったため、どうしても択一で高得点をとらないと合格は危うくなると考えていました。合格体験記を読ませて頂いていると、総合で0.5点足りなくて不合格になった方とかがいらっしゃるので、択一の配点 1 問につき2.5点は大きいなと思いました。択一の方が自信がありましたし、択一はできるだけ満点を目指して勉強していました。また、記述式の中でも土地の座標値計算は特に自信がなかったため、その事については常に考えていました。時間配分を考えたときに土地の計算だけに充てられる時間は20分、多くても30分位と思っていたので、万一、その時間内に答えが出せなかったら、計算をあきらめる勇気をもつと自分に言い聞かせていました。土地の計算は時間がきたらあきらめる勇気をもつ、でも合格は試験が終了するその瞬間まであきらめない、です(本当にその通りになってしまったのは前述のとおりです)。最近の傾向では座標値計算はそこまで難しくない感じがして、多分大丈夫では?と楽観していたのですが、今回の試験では恐れていたシチュエーションになってしまいました…
が、運よく結果オーライになりほんとうに良かったです。でも、やっぱり、徹底的に計算の訓練をしておくにこしたことはないと思います。

 

 苦しい受験生活、という表現もありますが、私にとっては土地家屋調査士の勉強はどこをとっても面白く感じ、受験を決意してから本試験日まで、言葉で言い表すのは少し難しいのですが、とてもハッピーでした。私は元々、勉強は好きでも得意でもないので特にそう感じるのですが、何か勉強しようとしたりする時、興味があるとか、面白いと感じる気持ちほど大きな力になってくれるものはないのではないかなと思います。面白いと感じる部分を見つけられれば、必ずや合格をつかみとることができると思います。

 

 最後になりましたが、東京法経学院の内堀先生をはじめ、講師・スタッフの皆様方に大変お世話になり心より感謝いたします。独学だったら 1 回で合格どころか一生合格できなかったと思います。そして、いつまでもちゃんとしない私に対してあまりうるさいことも言わず見守って、支えてくれる両親にも大変感謝しております。ありがとうございました。