私は全く違う分野の仕事をしており、仕事と並行して学習をしていましたが 1 年で測量士補と土地家屋調査士のダブル合格を初学者でも達成できました。初学者や専業でない方は、いかに効率よく学習するかが重要だと思います。
<勉強方法について>
◯東京法経学院
土地家屋調査士の合格者の多数を占めるのが東京法経学院だと知り、通信講座と答練「土地家屋調査士新・最短合格講座総合コース※答練通学コース」を受講しました。決め手となったのは地方の仙台でも答練が開催されていたことです。
通学することは大変でしたが、実際に講師や他の受験生から情報を得ることでモチベーションが上がり合格につながったと思います。
◯記述式対策
東京法経学院の先生よりご教授いただいた「計算ノート」を作ることで、求点の計算を反復練習しました。具体的にはノートの見開き 1ページの左側に答練や過去問で、解けなかった問題を書き、右側にはその答えやその計算プロセスを書きます。その計算ノートをほぼ毎日行うことで計算が得意になりました。
作図に関しても同じで書きづらい、難しい作図の問題をストックしておき反復練習することで対策しました。申請書は東京法経学院から出版されている「不動産表示登記申請マニュアル」を用いました。事例の概要が記載されているので、それを見て申請書を書きます。その繰り返しです。
◯択一対策
私の場合は、過去問 1 周目は間違えた問題、正解した問題でも自信がない問題に×をつけました。二周目は×のついた問題だけを解きます。三周目は二周目で×がついたとこだけ解きます。その繰り返しです。×がゼロになったらまた、初めからやり直します。選択肢は 1 個ずつ吟味し、わからない所は根拠条文を六法で調べることが大事です。ただ、民法は過去問だけでは 1単元に対する問題数が圧倒的に少ないです。そのため、「不動産法律セミナー」のオリジナル問題や他の予備校の模試などを合わせて解き、できるだけ民法について多くの問題を解くように心がけました。
補助教材は「鉄則!土地家屋調査士内堀式択一過去問徹底理解塾Vol.1」を使いました。厳選した過去聞の正解を導くまでのプロセスをQ&A形式で解説しであります。過去問の問題演習では身につかない思考力を鍛えたり、記述問題対策もできます。実際に今年の書式の穴埋めができたのは、この教材を読んでいたのが大きいです。
< 本試験について>
◯択一
マークミスをしました。答練でしたことのないミスでした。
◯土地記述式
今年はマイナス座標で 7 桁の座標値が出題されました。本来であれば、上の 3 桁を省略したりすることで簡易的に計算のできる問題……のはずでした。私は何かの問題で、類似問題をやった経験があったため、問題を見た瞬間に解けると思いました。しかし、計算をいくらやっても検算が合いません。今考えても非常に肝が冷えますが、すべての座標を 7 桁すべて入れなおして、 1 から計算し直しなんとか終えました。おそらく土地だけに80分ほどは費やしたかと思います。試験終了後に確認すると、実は簡易的に計算する方法はまちがっておらず、検算方法を誤っていました。ミスを挽回できたのは、普段行っていた計算ノートのおかげです。答練で先生が最後まであきらめるなと言ってくださったことが一瞬思い出され、計算のやり直しに堪えられました。
◯建物記述式
今年は合体等の登記が目的でした。特に問題なく終えたと思っていましたが、終了後に他の受験生と話してると床面積について話がかみ合いません……なんと私は壁厚の計算を間違えていました。壁厚のミス=大量失点です。つまりは申請書の床面積、各階平面図の寸法、求積方法、建物図面等の様々な方面で減点を受けるはずでしたが、意外と減点されていなかったので採点方法に助けられたのかなと考えています。
結果は択一45点、土地24点、建物16点の計85点でした。 2 時間半という限れた時間で焦り、普段の答練ではやらないミスの連発ではありましたが択一の点数や計算スピードに助けられ挽回できました。反復練習の日々の積み重ねに重要性を感じます。
各先生方ありがとうございました。これから土地家屋調査士として日々経験を重ねていきたいと思います