私は、経済的に余裕もなく、最小限の費用で合格を勝ち取ろうと挑戦を開始しました。
動機は、行政書士を持っていたので、相性がいい土地家屋調査士(科目も多くなく、民法も重なるため挑戦できると思いました)を目指す事になりました。具体的には、午前中試験免除の測量士補に合格した2018年 7月から、まずは、基本テキストを購入し、また、択一の過去問(10年分)も揃え、勉強を始めました。その年末までに基本テキストは 2 周し、過去問も 1〜 2 周出来ました。11月頃で、「平成30年度本試験の択一式問題」を解きましたが、14問正解という状況でした。年が明けて2019年 1 月からは、単科講座で申し込んだ「作図講座」「電卓講座」で、基本を習得し、「記述式過去問( 8年分)」に挑戦する様になりました。 3 月末までに 1 周しましたが、平成21年から回したため、土地で非常に難しい問題に遭遇し、自信を失う状況になりました。しかし、最近の本試験が、基本に即し、平成21年や24年土地などとは質が違う事も理解できる様になり、特に最近数年の過去問を再び学習しました。
そして、いよいよ3 月末からは、東京法経学院の実戦答練が始まりました。私は、フルタイムの団体職員でしたが、迷わず通学を選びました。やはり、実際の2 時間30分で勝負する事を身につけられた事が非常に大きかったです。せっかく答練を申し込むなら、絶対に通学を選ぶべきです。
数多くある予備校の中から東京法経学院を選んだのは、やはり、合格者の半数が東京法経学院の生徒さんと言うことで、そこでもまれる事が重要と考えたからです。また、教育訓練給付金も受ける事ができるので、負担も和らぎます。なお、第 1 回は、択一式で45分、建物で80分もかかり、土地は作図が完成せず一桁得点という有様です。かろうじてB判定を戴きましたが、これが第 2 回以降も続いてしまいました。とにかく、問題用紙にも書かれてある通り、「10月20日の 2 時間30分が本番」なので、ともかく、答練を使い切ろうと決め、各回の復習をその週のうちにやりきる事を目標に、丁寧に見返しました。大阪校のM本先生には、「筆界点どおしは必ず直線である」ことや、「関数電卓の二次方程式の操作方法」、また、「地目変更のタイミング」をしっかりお聞きでき、これがばっちり、令和 1 年の本試験でも活かせたと確信します。本当にありがとうございました。
回を重ねるごとに、「ともかく、最後まで書き上げる」事を絶対の課題にし、 1 回目の公開模擬試験を迎えました。この間の第 1 回目から第 6 回目までは全てB判定でした。公開模擬試験は、最後まで書きあげる事ができ、初めてA判定をもらう事ができました。この時、WEB解説で、内堀先生の講義を初めて受けましたが、「さすが内堀先生!と、感動の一言」でした。内堀先生の講義を初めから最後まで受講してみたいという気持ちでいっぱいになりました。できれば、大阪校の通学でも、内堀先生の講義(オンライン同時中継など)を受けられる様なシステムにして頂ければ嬉しいです。なお、この頃、土地で地積測量図などから座標を出すことに極端に苦手意識があり、住宅新報社から出ている「山井先生の楽学土地家屋調査士試験記述式」を急遽購入し学習を始めました。この本も、「さすが、東京法経学院の山井先生!」という秀逸な本で、土地に限らず、建物・区分建物も、「この 1 冊をやり抜けば勝てる!」と自信のもてるものでした。なお、前述の地積測量図などから座標を出す場合、やはり、二辺侠角、正弦定理、余弦定理が重要だとはっきりとわかりました。
答練の後半が始まり、前半の復習の成果も出て、A判定が何回かもらえる様になり、 7 月に最終の公開模擬試験を受け、全て書ききり、A判定を戴きました。
長い 4 ヶ月間でしたが、自分でもわかるぐらい一回りも二回りも成長できた実感がありました。私は、最終的に、択一を45分以内、次に建物を50分、最後に土地をできれば60分とれる様にとの目標が確立しました。答練が終わった夏以降、本番まで約 3 ヶ月あり、せっかく身についた答練での実践感覚が鈍るのではと思いましたが、ともかく、公開模試を含めて全14回の問題をただひたすら繰り返し復習(答えを覚えるのではなく、テキストに戻ったりしながら全肢を理解する)をやり抜きました。
そして、答練での関連条文を確認し、また、派生するポイントを基本テキストに戻り、ともかく自分で納得がいくまで続けました。夏以降も、勉強時間は、通勤の電車(往復40分。択一式過去問や答練の択一式の復習、基本テキスト)、就業前の45分(記述式。過去問記述式、答練記述式)と昼休みの40分(同様)、家に帰っての21時以降の 1 時間ほど(家に帰ると、もっと勉強をしないといけないのに、どうしても寝てしまいました)で、合計 3 時間ほどで無駄のないよう、学習しました。休日は子供の行事などもあり、1 日集中とはいかず、合計 5 時間ぐらいの学習時間でした。
また、絶対に新しい問題などには手を出さないでおこうと決めましたので、最後まで、これまで深めてきたものだけに集中しました。迎えた本番当日、択一式は意外と時間がかかってしまい45分を越えてしまい、焦りました。また、今年は絶対に区分建物と踏んでいた事もあり、解答用紙を見てほくそ笑みましたが、見たこともない立体駐車場の附属建物申請で、ここでまた時間を取ってしまい、土地は実質、45分ぐらいしか残りませんでした。ここで、出すべき座標が、何と、東京法経学院の実戦答練で、出来ずに泣いた、直行する 2 直線の交点で、何度も復習していた私は「来た!」と、落ち着くとともに、何としても最後まで書き上げる事に集中しました。地目変更にならない事も答練で身についていましたし、時間を 5 分ほど残して土地が仕上がりました。結果的には、附属建物の所在地番を入れれば良かったのですが、択一の見直しに時間を使いました。やはり、もし時間が残った時に何をするかまで、作戦を組んでおいた方がいいと思います。
幸いにも筆記試験を合格させて頂き、口述試験も、東京法経学院から戴いた対策本で完璧に対応でき、無事、栄冠を勝ち取る事ができました。
振り返ってみて、「やっぱり東京法経学院!」というのが私の実感です。本年受験される皆様も、東京法経学院で、「実戦答練・公開模試だけでも絶対受講して力を付けて下さい」と、声を大にしてお伝えしたいと思います。この場をお借りしまして、大阪校の先生の皆様にも心から感謝致します。本当にありがとうございました。私はすぐには開業を考えていませんが、必ずや、国民の財産に貢献できる土地家屋調査士として活躍できる人間になってまいりたいと思います。
以 上