Q.試験を目指した理由・契機
未経験の測量業界に転職した際、上司より土地家屋調査士を目指すという選択肢を示していただきました。祖父、父も起業をしていたこともあり、私自身の責任において仕事をしたいと考えていたので、独立が可能であるこの資格を目指したいと思いました。
Q.東京法経学院講座を受講しようと思ったきっかけ
まずどこで学習するかを検討した際に候補に挙がるのは、最大手である東京法経学院でした。私の地域ではどの予備校も通学ができないため、通信しか選択肢がありません。その中で多くの合格実績があり、また合格者の多くが本校生であることから受講を決めました。
Q.学習するうえで工夫したこと
講義はDVD形式での視聴でしたが、1コマ3時間程度とかなり時間を要します。よって再生スピードを1.3倍速で視聴し、板書やメモは全てテキストに書き込み、必要な箇所にはマーカーを引き、それを見返して学習するようにしていました。私は自分のペースで、文字を追って理解しながら進んでいくほうが記憶に残りやすいのでそのような方法をとりました。
講義が終わればあとはひたすら過去問を解きました。択一式に関しては、間違えた箇所、知識が曖昧な箇所には付箋を貼り、時間をおいて何度も復習して覚えていきました。記述式は、過去問の登記の目的や、代位・相続の有無などをエクセルでまとめ、すぐに調べられるようにしました。
Q.受講講座を受けての感想、良かった点はどんな点ですか?
私が受講したのは新・最短合格講座ですが、他の教材はほぼ不要でした。今受講しているものをきちんとこなせば合格するだけの実力を身に付けることができます。
また重要だったのは豊富な答練です。2月頃から毎週のように送られてくる答練を期日内に回答して返送することが本当に大変で、そしてそれがとても力になりました。ちなみに、答練が始まった時点では時間内に解くどころか、何を書いていいかもよく分かりませんでした。BS答練、実戦答練前半は模範解答を待って書き写して提出していました。しかし解説を読み、しっかり復習をすることで、だんだんと初見で解けるようになっていきました。
Q.学習時間はどのように作っていましたか?
フルタイムの勤務と子どもが生まれることもあったため、勉強できる時間は限られていました。よって、会社の昼休みや隙間時間をフル活用して勉強時間の確保をしました。具体的には、昼休みには車内で択一過去問や土地の計算問題、帰宅後机に向かう時間は作図等、子どもを抱っこ・寝かしつけをしながら前記のエクセルを見ながら申請書を思い浮かべる等をしていました。
Q.わからない箇所があるときはどうしましたか?
分からない箇所はテキスト、六法、過去問の解説でほぼ解決していました。初見で解説を読んで理解できなくても、他の問題を解いているうちに知識が結びつき、理解できるようになっていたものがほとんどでした。したがって質問票を利用したことはありません。
Q.モチベーションはどのように保っていましたか?
家族のために使うべき時間とお金を消費させてもらって、やっぱり辞めるという選択肢はありません。モチベーションを維持するという感覚はなく、時間と体力がある限り勉強するだけでした。
最初に目標勉強時間を700時間に設定し、週単位でやるべき時間を割り出しました。日々の勉強時間はエクセルで管理し、ノルマをこなすように勉強をしていました。筆記試験までの合計は約720時間で、過年度も合わせると約770時間でした。
Q.次の目標はありますか?
合格することでようやくこの道のスタートラインに立つことができました。今後は実務を覚えていき、数年で独立したいと思っています。今までより一層の努力が必要になるかと思いますが、私と私の家族の幸せのため、突き進んでいきたいです。