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要注意! 士業の独立に失敗するパターンとは?


要注意! 士業の独立に失敗するパターンとは?

国家資格を取得し、士業として独立を夢見る方は多いでしょう。しかしすでに独立した方の中には、残念ながら起業に失敗してしまった方も少なくありません。ただ、あらかじめ失敗例を知っておけば、独立を成功させるための対策が打てます。独立後の失敗を防ぐために、士業の独立で失敗するパターンをご紹介します。

 

士業の独立で失敗するケースとは?

士業が独立して失敗するケースにはいくつかのパターンがあります。

資金が底をつき廃業した

士業の独立失敗の理由として多いのが「資金不足」による廃業です。士業の仕事の多くは「成功報酬」であり、依頼された仕事を完了したあとに支払われる仕組みです。そのため最初のうちは依頼料金の回収が数カ月後になるケースも珍しくありません。十分な資金を用意していたとしても、顧客からの依頼料回収までに時間がかかり、生活費や経費などで赤字に……という状態が続けば、事業が回らなくなる可能性が高まります。

主力の依頼が同業の士業に奪われ、仕事が無くなってしまった

「うちは〇〇の分野が専門です」と専門領域をアピールしていても、他の同分野の士業に取られてしまえば依頼は途絶えてしまいます。主力業務で顧客を獲得できなければ、当然収入も減ってしまいます。
また、時には法改正で主力業務に影響が出てしまうこともあるでしょう。

人脈が足りず、人から紹介されない

士業事務所の経営を安定させるには、人脈を活かした顧客の獲得、他士業との連携が必要です。しかし独立前や独立後に人脈を築けなかった場合、紹介により顧客を得ることは難しいでしょう。

業務量が多すぎる

依頼が多いことは経営の安定化につながりますが、業務量が多すぎるのも考え物です。特に1人で事務所を切り盛りしている場合、業務が追い付かずパンクしてしまいます。
中には心身を壊して休業してしまう方もいるため、業務量が増加した場合は早急に対策を考える必要があるでしょう。

士業の独立で失敗しないための7つの対策法!

士業の独立で失敗しないためには、あらかじめ対策を打っておくことが重要です。
 
【独立に成功するための7つの対策】
・独立時の資金は「3カ月間収入ゼロでも大丈夫な金額」を用意する
・成功報酬だけでなく「着手金」「前金」で先払いしてもらうシステムの構築
・専門性をアピールしつつ、プラスアルファの強みも提示
・開業前から積極的に人脈づくりをする
・ネット、SNSを活用した宣伝を徹底
・親身な顧客対応で紹介・口コミによる新規顧客の獲得を目指す
・業務量が増えてきたら従業員を雇い、業務負担を減らす
独立時は資金繰りに困る機会が多いものです。そのため余裕を持った資金を準備しておくこと、着手金や前金システムを導入し、収入の空白を作らないことが重要です。
 
また、顧客獲得のためには士業としての「専門性」「経験」をアピールするのも良い方法です。さらに顧客層の幅を広げるには、「飲食業の開業に強い」「銀行との提携あり」「財務コンサルティングのご相談も受付け中」など、他の同業にはない“強み”をアピールするのも効果的でしょう。
 
そのほか、独立成功のためには人脈を作って紹介率を上げること、ネットでの宣伝を活用することも大切。リピートや紹介につながるよう、コミュニケーションスキルを磨く必要もあります。利用者に「この人に任せて良かった」と感じてもらえれば、紹介や口コミなどで安定して依頼を獲得しやすくなるでしょう。

士業の成功には顧客獲得・宣伝が重要!


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士業として独立し成功するには、「いかに継続して顧客を獲得できるか」が重要です。そのためには独立の時点で顧客獲得のために必要な施策を知っておき、常に対策を続けるように心がけること。これこそが成功の秘訣といえるでしょう。

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東京法経学院

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