●東京法経学院の答練を受講したきっかけ
私は 1 年目には別の学校に通っていて、筆記試験の合格点が足りず不合格となり、点数を分析すると、択一式をあと 1 問正解していたら合格圏内だったため、択一式に集中して勉強できる学校を探し、 2 年目に東京法経学院の実戦答練に申し込みをしました。
余談ですが、 1 年目の反省は、勉強の配分が悪かったことが不合格につながったと思います。私は、土地家屋調査士、測量士などの分野を何もわからず、実務経験もなく勉強を始めたので、自分が何を勉強すべきかわからないまま勉強を進めてしまい、全体を10割として、択一式 4 割、記述式 6 割の勉強配分で試験勉強を行っていましたが、もう少し択一式に割合を寄せればよかったかもしれないと感じています。
2年目は、記述式は身体にしみ込んでいたので、他の学校の資料を請求し、択一式をより詳しく勉強できるところはどこかと吟味し、東京法経学院に決め、 2 月は別の資格を受験していたため、 3 月末の通学講座「実戦答練」から通い始めました。
ここも余談ですが、 2 月の資格は特に勉強もせず楽々合格しました。試験勉強をして、試験を受けている時に、土地家屋調査士の勉強や試験が如何に大変なものなのかを感じ、あれほど難しい土地家屋調査士の試験に挑み、勉強したのだから、この資格は絶対合格できる、と、別の資格を取ることに関して自信が高まり、よりこの土地家屋調査土の試験に合格することもまた自信の一つになるかもしれないと感じていました。
●通学講座「実戦答練」での記述式の勉強方法
東京法経学院の通学講座「実戦答練」の勉強方法は、私自身記述式は身体にしみこみすぎたので、週一の答練の時に図面は書くだけで練習量としては十分で、申請書の形式は忘れないよう意識して 1 日 1 申請書を作成して、身体にしみ込ませていました。申請書の形を勉強している時は申請書の種類をいくつか印刷して用意するのも面倒だったので、自紙に申請の必要事項を書いていくのが楽だと途中で気付いたので、裏紙に書いて代用し、原因日付の文言は迷ったら六法をひいて必ず確認するようにしていました。論述問題は、間違えた部分があったら、少し大きめの単語帳に書いて、いつでもブツブツと口に出して数をこなせるように持ち歩いて勉強していました。
●通学講座「実戦答練」での択一式の勉強方法
私は択一式が苦手だったため、択一式はとにかく数をこなし、必ず復習し、同じ問題を 3 回解いて、 3 回間違えたものは、分野別に問題集をまとめ、自分なりの問題集を作成して、とにかく択一式を重点に置いて毎日勉強していました。分野別問題集は、民法、不動産登記法、筆界特定、審査請求、土地家屋調査士法、と最終的に 5 冊にまで増え、ノートの表紙ごとに分野のカラーを決め、 5 色のノートを毎日必ず何問解くと自身に課して、問題を解くようにしました。
特に民法は更に分野別にまとめるため、リングファイルにして、総則、物権、相続の 3 つに分け、何が苦手なのか自分で明確にできるようにしました。また、ノートに条文が理解しにくい部分は、自分なりの図や解釈を記載し、次に問題を解いた時に間違えないように書いて身体にしみ込ませるようにしました。
また民法は、司法書士用の本を読み、司法書士用の間題集をたくさん解きました。とにかく民法がどれだけ正解できるかが勝負の境目だと思い、民法も苦手な分野はとにかく必死に勉強し、本を読み込みました。司法書士用の問題を解いて、理解したり、間違えたりしたときは、上記の択一ノートの同じ分野の問題に、自分なりの図や解釈を追記して、択一ノートにまとめるようにしました。
●六法について
択一式と記述式に共通するのは、間違えたり、暖昧な部分に対しては、必ず六法をひいて確認することです。必ず六法をひいて確認する行動は、そのうち六法を開くのが面倒になるので、条文を覚え始めます。条文を覚えてしまったら、身体にしみ込んだ証拠なので、記述式の論述問題対策に、筆記試験の勉強や学校の仲間と勉強している時の議論に、先生への質問の際に、そして後の口述試験にも役立ちました。覚えたら六法をひかないわけではなく、勉強中だけでなく、ふと何気ない時にでも気になった時に確認のためにちょこちょこと六法をひくので、六法は肌身離さず持っていました。
●通信ではなく、通学にした理由
東京法経学院に、通信ではなく、通学でお世話になったのは、学校は自分の間違いを探しに答練を受け、先生の解説を聞き、わからないことは先生に質問し、今の自分に足りないものを探し、足りないものを埋めに行くために、通っていました。そのうち、一緒に勉強していく顔見知りや仲間ができるので、自分よりレベルが上の人を見つけて、その人に追いつこうと必死に勉強するようになりますし、そのような方々と議論したり、仕事の話をするのも楽しかったので、いい気分転換にもなっていました。
●赤本ノートと単語帳
毎度答練の結果を分析し、今の自分に何が足りないのか、ノートにまとめていきました。今の時代は色々と便利なものがあり、気分転換によく本屋や文房具屋を巡っては、勉強に役立てそうなものはないかウロウロしており、大学受験用の赤本ノートの種類が沢山あるのを見つけ、答練に合うタイプの個別試験用の赤本ノートに各答練の分析を書き込んでいき、次に何に意識するのか、何に気をつけるのか目的を設定して、答練を受けるか考え受けていました。後に赤本ノートを見返すと、なぜこんなので間違えたのだろうか、と思うようになったり、自身に力が少しでもついていると実感することができたので、受験生用のノートを作ってくれた人に感謝です。
先にも書きましたが、論述問題は、少し大きめの単語帳に表に問題、裏に解答を書いて、英単語や英熟語を勉強している受験時代を思い出しながら、勉強していました。英単語ターゲットなど、何千もの単語や熱語を覚えた高校生の時より随分歳をとったけれど、あの時とは違う感覚で衰えたら衰えたなりの視野や勉強方法があると感じながら、自分の人間としての可能性を信じようと意識するきっかけにもなりました。
●勉強以外に意識したこと
1年目の勉強で太ってしまったので、痩せるためと、体力をつけるために、筋トレとなるべく階段を使うなど、歩く歩数を増やす行動を始めました。筋力トレーニングをして、血流を良くし、少しでも多く頭へ血が流れるように、と思いつつ、 1日5分するだけでぐったり疲れるメニューにしたら、記憶力もよくなり、毎日身体がすっきりして勉強に打ち込めるようにもなったり、昼休みの勉強中に眠くなった時は、筋トレして眠気を飛ばしたりするメリットがありましたが、夜もぐっすり眠れるようになったため、熟睡しすぎて寝坊が増えたり、太ももが太くなってスーツがきつくなって歩きにくかったのがデメリットでした。
●踊躍歓喜の合格発表
筆記試験の合格を確認した瞬間は、思わず涙が出て、この 2 年きつかったと改めて自覚しました。本当に筆記試験に合格したのか、口述試験の受験票が来るまで合格が信じられなかったですし、口述試験の合格も、合格通知が届くまで、信じられませんでした。令和元年度と子年の節目の年に合格したかったので、合格できて嬉しかったです。
土地家屋調査士試験に挑んでいる間、自身だけでなく、家族にも犠牲を払う 2 年間でしたが、合格を報告したときには家族も一緒に泣いて喜んでくれていたので、報われてよかったと安心しました。
●飲水思源、感恩戴徳の感謝
最後になってしまいましたが、東京法経学院の先生方のご教授、事務の皆様方のご支援をいただけたことで無事合格することができましたこと、大変感謝いたします。沢山の方々に助けられて、合格できたことを忘れずに、また新たなことにも挑戦したいと思います。
本当に有難うございました。