私は高校を卒業後自衛隊に入隊。同時に夜間の大学へと進学しました。大学の卒業も間近になると今後の人生を考えるようになり、大学卒業と同時に自衛隊も退職し、外国へ旅に出ました。約2年間各国を放浪したなかで得たものは、「これだけの事ができるのだから、その気になれば何だってできるはずだ」という自信でした。測量士補の資格は既に取得しており、自分が進むべき道は独立開業できる調査士しかないと思うようになりました。
まずは、調査士事務所に補助者として勤めることにしました。それと同時に、受験生活が始まりました。まず通信教育で「最短合格講座」(東京法経学院)を受講することにしました。基本書である「調査士合格テキスト」(東京法経学院)を一通り熟読し、過去問集である「調査士合格データベース」(同学院)を繰り返し解きました。半年後に初めて挑んだ本試験では、土地の求積ができず、不合格となりました。
受験2年目は、択一対策として「新本試験研究」(東京法経学院)、書式対策として「調査士書式合格問題集」(東京法経学院)を新たに購入し、書式は毎日2問解くことをノルマにしました。しかし、思うように勉強が進まないまま本試験が近づいてしまい、2年目も不合格に終わりました。生半可な受験勉強では一生合格できないと痛感しました。
2度の本試験のあまりの難しさに、勉強方法を改めることにしました。まず第一に、申請書マニュアルのパターン化。問題集その他の参考書を利用して、重要な部分のみを抜粋し、1つの申請書を作成します。そして、不登法、細則、準則はもちろん、先例、判例、登記研究、質疑応答に至るまで、調査士六法(東京法経学院)の「三段六法編」も利用してその必要となる根拠を全て拾い出し、書き込みました。
そして今回は、「調査士実戦答練(通信)」(東京法経学院)を受講しました。答練を受講することにより、4月から本試験直前まで、毎週本試験の感覚を味わうことができます。私は、この答練をペースメーカーとして学習するようにしました。それから、「不動産法律セミナー」(東京法経学院)を貴重な情報源として有効活用しました。
頭を丸めて挑んだ3度目の本試験。新しい形式の問題に戸惑いながらも、何とか2.5時間を乗り切りました。
3回の受験を振り返ってみて、決して楽な時はありませんでしたが、家族のために努力をした結果だと思います。諦めず努力すれば合格できる試験です。今後受験される方は、どうか自分を信じてがんばってください。また、何かしら受験指導校との接点をもってください。受験に有益な情報とともに短期合格のための訓練ができると思います。