3 度目の挑戦となった令和4 年度土地家墨調査士試験で合格を勝ち取る事ができました。
よい結果が出た理由を振り返ると必ず毎日学習を行ったことです。3 年間を通して学習を行わなかった日は1 日か2 日だと思います。
とにかく正面から立ち向かう姿勢や毎日学習する事は内堀先生が口うるさく仰られていた事でした。その教えは忠実に守る事が出来、良い結果に繋がったと実感じております。
土地家屋調査士を目指した動機は専門性のある土地家屋調査士の資格に昔からあこがれており、今後も需要のある仕事だと感じていたからです。ただ土地家屋調査士の勉強を一切行った事がなくゼロからのスタートでした。
その為、1 年目は
初学者コースの授業から申し込みました。1 年目の状況は仕事が21時から22時くらいに終わり、そこから夜中1 時くらいまで、できる限り勉強することにしました。疲れた頭で勉強する事は大変に非効率であったとこの時期の事を反省します。睡眠時間も4 時間5 時間程度でした。唯一の日曜の仕事の休みは学校に通う為に体を休める事ができず、もちろん良い結果が出る事もなく、答練が始まると試験結果を見ては落ちこむ連続で、最悪の状態でした。
3 年間の中で一番つらい時期でしたが、その時の自分を支えてくれた言葉は「合格は最後まであきらめてはいけない」という
内堀先生の言葉でした。本当にその言葉に支えられて1 年目はやり遂げる事が出来ました。今思うと実力もない当時の自分は合格には程遠いものでしたが、この過程は合格に必要な過程だったと振り返り思います。当時の内堀先生はC判定D判定でも諦めないことをよく仰られていました。どれだけこの言葉に希望をもって取り組めたかと感謝しています。
2 年目は1 年目に無理し過ぎた事もあり、体調を崩してしまいました。そのためベストセレクト、実戦答練の5 回目までは通信授業でおこない、実戦答練6 回目からは適学に切り替えました。コロナの影響もあり、学校の事務局の職員さんも柔軟に通信と通学の授業の切り替えをしてくださり大変有難かったです。
ですが2 年目も、あまり結果は良くなく、B判定ばかりで、なかなかA判定に届かず成績の伸び悩みがありました。2 年目の内容としては土地の書式は得点をとる事が出来ていましたが択一式、書式の建物が安定した成績がでない状況でした。択ーが良い時は記述式の建物がダメで、記述式の建物がよい時は択一式がダメでという感じでなかなか良いバランスで得点する事が出来ず、安定しない時期でしたが、10月にはある程度知識が固まってきたので、2 年目の本試験は択ー17問、記述式は土地もほとんど書くことが出来ました。
建物の床面積を間違えてしまい、あと3 点足らずで合格する事が出来ずでした。もしかして合格できるかもという期待ももっていましたが、振り返ると土地に時間を掛け過ぎてしまい、文字が殴り書きになっており、とても汚い答案でした。内堀先生はよく「印象」という言葉を仰られていたので、汚い答案が悪い結果を招いたかとも考えます。
2 回目の本試験ではある程度今後に繋がる結果が出せたと自信にはなりました。試験1 週間前は山井先生の授業を受けさせて頂き、試験前の取り組み方や、また質問をすると問題予想をズバッといってくださり、大変心強く、ぶれた気持ちが安定し落ち着いて試験日を迎える事ができました。3 年目も直前に山井先生に質問をして予想問題を教えて頂きました。大変有難く、合格に大きく繋がったと感じています。
3 年目は建物、択一式に重点を置き、苦手分野克服を目標に行いました、また本試験の答案はきれいに仕上げる事も常に頭におき模試に取り組みました。苦手箇所を繰り返し、繰り返し行いました。3 年目になると知識の幹も太くなり、A判定の結果が出る事がほとんどになってきました。
そして実戦答練1 回目から通学に切り替えましたが、実戦答練1 回目でなんと全国1 位の結果を頂くことが出来ました。これが大きな自信に繋がりました。成績はどんどん上向きになり、公開模試1 回目も全国11位、2 回目の公開模試も19位をとる事が出来ました。早く本番の試験を受けたい気持ちが強くなり、ギアを上げた状態でずっと進んできたので9 月頭くらいには集中力がマックスになりました。
成績も伸びてきたことで安心感も出てきて、この頃に少し集中力が切れる事があったように思い出します。疲れが出てきた感じでした。ペース配分という意味で本試験にマックスの状態にもっていく事を意識しながら計画することも大事と感じました。
3 回目の本試験は問題をすべて終えると20分くらい余ってしまいました。余った時間で択一式の見直しをしましたが、記述式の土地、建物は見直しをしませんでした。問題の読解ペースを早く飛ばし過ぎた為いろいろ勘違いをしていましたが、択一式の見直しが出来、また申請書の見えにくい文字や数字を書き直したり、きれいな答案に仕上げる事が出来ました。
条文の穴埋めに関しては、迷ったときに頭にふっと声が聞こえました。民法242条の条文の穴埋めでしたが、条文は内堀先生の声で聞こえてきました。不思議な感覚でしたが、やはり内堀先生の授業を3年間受けたことが大きいと感じます。あの大きい迫力ある声を生で聞く効果は大きいと感じました。この穴埋め0.5点、1 点が自分の合否には大きく響きました。自分は最低点数の79.5点で合格していたからです。自己採点では2年目のほうが自信があり3回目の今回は記述式はどの答練よりも綺麗に、文字・数字を書けた事には自信がありましたが、図面間違えで、足きりになっているかと考えていました。
合格発表も見る事もありませんでしたが、自宅に少し厚みのある茶色い封筒が届いており、不思議に思い、封をあけると合格している内容の書類がありました、本当に信じられない気持ちでした。
最終合格発表を受けた今も、まだ夢の中にいるような感覚が残っています。そして、よくこの3 年間頑張れたと合格体験記を書きながら振り返らせて頂いています。強い意志で本気で取り組む事が出来れば、目標を達成できると実感しました。
ただ家族の協力、学校の先生方、事務局のかた、のご協力なくしては合格に辿り着く事は出来なかったと、色々な場面を思い出し、痛感しています。本当に有難うございました。
そして合格して、ようやく土地家屋調査士としてのスタートラインに立てました。この3 年間の経験が必ずこれからの壁を超える為に生かされる財産と考えています。何にも代えがたい経験をさせて頂いたと感じています。
内堀先生、山井先生、事務局の方には大変お世話になり、大変感謝しております。今後とも益々のご活躍を御祈りしております。本当に有難うございました。