Q.試験を目指した理由・契機
私は他業種会社員で、土地家屋調査士や測量に直接関わる業務は行ったことがありませんでした。
昨年測量士試験を受験し、測量士と土地家屋調査士との業務の住み分けを知ったこと及びダブルライセンスにより仕事の幅を広げられるかもという期待から受験を決意しました。
Q.東京法経学院講座を受講しようと思ったきっかけ
試験受験を検討した当初、難易度を把握するために中古問題集を購入しました。全体像を掴もうとしましたが、何を書いてるのかさっぱりわかりませんでした。
さすがに予備校を利用しなくては難しいなと感じ、通信講座を行っている東京法経学院さんや他社さんのサンプル講義を拝見しました。全くの初学者のため教え方や内容の良し悪しを判断することはできませんでしたが、内堀講師の長年の経験や不動産登記法の歴史や判例の説明が最もわかりやすい気がして東京法経学院さんの通信講座に申し込みました。
Q.学習するうえで工夫したこと
常に「試験日に合格レベルに到達できる勉強ペースか」を考えながら勉強スケジュールを立て何度も修正しました。
土地家屋調査士試験(特に記述)は過去問を暗記するだけの試験とは異なり@不動産登記法等の法令や有名な判例の理解、A計算・作図スピード及び正確さ、B決まりきった申請書の書き方の暗記、C合格点獲得テクニックとして択一問題が最も重要、という特徴がある試験だと思います。
それぞれの要素のうち何が自分に足りてないのか、すぐ思い出せる知識なのか、完全に理解できているのかを分類し、時期に応じた勉強を行いました。
Q.受講講座を受けての感想、良かった点はどんな点ですか?
一本の講義ビデオや毎週の答練を行うのに必要な時間は2時間半程度、1日で行うにはやや大変だけど頑張ればなんとかなる長さでした。私のようなサボりがちな受験生にとっては、半ば強引に勉強のリズムを作ってくれる教材であることが良かったです。教材だけが届く通信予備校ではこのような勉強リズムは作れなかったと思います。
また、返送された答練には勉強のヒントが詰まっていました。答練を開始して最初のうちは全く解けず、E判定ばかり。記述は白紙で提出していたので自分の答案を見るのも嫌でした。採点くださった講師の方のコメント欄には厳しいことだけが書かれてるんだろうなと思い、返送された封筒を開いてもいませんでした。
しかし後々封筒を開けてみて、そのコメントこそ不動産登記法等の理解への一番の近道だということに気が付きました。講師コメント欄では、本質的な考え方、理解につながるヒント等をまとめてくださっていました。答練の採点解答は、試験直前まで何度も見返すほど最も見返した勉強教材になりました。
Q.学習時間はどのように作っていましたか?
仕事の昼休みと仕事終わりの時間に会社で勉強しました。家では勉強できない性格だったためです。勉強ルーチンをいかに確立させるかについて様々な方法を試しては失敗しましたが、「勉強のために〜に行く」ではなく「勉強しないと家に帰れない」というルールが自分には合っていました。
また、ある程度解答に慣れてきた夏以降は、無駄な勉強時間を極力なくすため、申請書は一切書かずに口に出すだけ、計算過程や作図も頭の中にイメージするだけのようにしていました。択一問題も正誤判断できなかった選択肢だけ付箋でチェックしておき、そこだけノートにまとめ見返していました。
Q.わからない箇所があるときはどうしましたか?
@あとで思い出せるようにわからない箇所に付箋チェック&ラインマーカー、A六法や合格ノートの対応箇所を読み直す、B内容によってはインターネットで検索、Cそれでもわからなければ質問票の提出、という手順でした。
勉強しているとき以外でも、ふと気になる内容があればすぐにスマホで検索していました。土地家屋調査士さんのブログ等で多くはすぐに答えが見つかりました。
Q.モチベーションはどのように保っていましたか?
モチベーションの維持は非常に困難でした。
一回さぼってしまうとさぼり癖がついてしまい何度も数週間〜1ヶ月勉強しない期間が生じました。そのときは「休むと決めたら休む。しっかりリフレッシュして勉強再開日から勉強を再開する」方法で割り切っていました。
但し、試験日までに合格レベルに到達する勉強ペースかを見極めながら、勉強計画とモチベーション持続のバランスをコントロールしていたと思います。
Q.次の目標はありますか?
まだ決まっていません。土地家屋調査士や測量以外の道を含め、人の役に立てること、喜んでもらえること、やりがいのある仕事、自分に向いた働き方を模索しています。
いずれの道にしろ生半可な覚悟ではできない仕事だと思いますので、じっくり検討したいと思います。